自動車レースの最高峰とされるF1の日本グランプリ決勝が2026年3月29日に三重県内の鈴鹿サーキットで行われたが、終了後にコース内の看板を勝手に持ち出す人が続出したと、X上で写真が投稿されて波紋が広がっている。その一部は、外国人とみられるといい、電車の中に持ち込む姿もあったという。サーキットの運営会社は、「投稿は確認していますが、詳細は答えられません」と取材に話した。「ダメに決まっとるやろがい」「泥棒ですよ!」外国人だという茶髪の若い男性が、背丈近くある大きな緑色の看板を前に置いて、電車の座席に座っている。看板には、「aramco」とF1のスポンサー名が入っていたとみられている。この写真は、同じ電車に乗っていたという観戦者の1人が、3月29日にX上で投稿した。同じ日には、この男性が大阪の駅構内で看板を抱えて歩いている写真を別の観戦者が投稿している。このほかにも、X上では、「200」などと表示された看板を持ってサーキット構内を歩く様子など、同様な写真が数件投稿されている。200などの看板は、コースのコーナーまでの距離を表すレース用のものとみられている。F1決勝では、レース後に観戦者が体験できるコースウォークが行われている。そのときに看板を持ち歩く数人の写真が投稿されており、一部はサーキット外に持ち出したようだ。コースウォークの出口で警察に事情を聴かれる人が複数いた、という情報も一部であった。こうした行為については、「平気で外して持って帰る神経が分からない」「最悪コースウォーク無くなりますね」などと嘆く声が聞かれた。観戦者の1人が「レース用看板を持ち出す人がいたが大丈夫か」との内容を鈴鹿サーキットの質問用公式Xに聞くと、公式の担当者は、「ダメに決まっとるやろがい」とこの投稿を引用して答えていた。モータースポーツの実況アナウンサーをしているワカさんは29日、この公式投稿を引用して、「泥棒ですよ!」とX上で注意喚起した。「看板を持ち出す人には出口で声かけしている」ワカさんは、22年のイタリアグランプリを観戦したときに、看板を勝手に持っていく人を何人も目撃したという。記念に持って帰って家に飾っているらしかったとし、「せめて日本ではマナーと節度守って観戦してほしい」と訴えた。実際、日本でも、F1観戦後に構内の物品を持ち出して警察沙汰になったケースも報じられている。中日新聞の25年4月8日付朝刊地方版記事によると、日本グランプリで鈴鹿サーキット会場ののぼり旗を盗もうとしたとして、オーストラリア人の容疑者が窃盗未遂の現行犯で鈴鹿署に逮捕されている。看板持ち出しについて、鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランドの広報担当者は3月31日、J-CASTニュースの取材に対し、「投稿は確認していますが、詳細は答えられません」と答えた。看板は、同社で設置していないものの、主催しているコースウォークでは、看板を持ち出したりしている人には出口で声かけをして戻してもらっていると説明した。海外からの観戦者は年々増えており、今回は約3分の1が外国人だったという。のぼり旗は、同社で設置しており、持ち出しが相次いだことから、2年前からチャリティ販売をしていると明かした。前回は、のぼり旗が完売したといい、今回は、約400枚を1枚2万5000円で抽選販売する予定だとしている。看板持ち出しについて、鈴鹿署は31日、「サーキット側からの被害届は聞いていませんが、当日の警備には出ており、犯罪などがあれば対応しています」と取材に話した。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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