米軍の地上侵攻、イランが交渉に出てくるかどうかがカギ、イラン側は「メンツ回復」で地上侵攻を待ってる?

   イラン情勢が混迷を深めるなか2026年3月31日放送の「深層NEWS」(BS日テレ)に出演した元駐イラン大使の齊藤貢さんは、米軍の地上作戦を待ち構えているイラン側の思惑を解説した。

  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
    ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 地上戦で死傷者が出ればどうなるのか(画像はイメージ)
    地上戦で死傷者が出ればどうなるのか(画像はイメージ)
  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 地上戦で死傷者が出ればどうなるのか(画像はイメージ)

「メンツ回復」はイスラエルへの攻撃とトランプ大統領に恥をかかせる、という2点

   キャスターの右松健太さんが「(地上侵攻を)トランプ大統領が『やれ』と命令を出す決め手は何か」と尋ねる。安全保障に詳しい明海大学の小谷哲男教授は「数日内にあるかもしれない交渉の場にイランが出てこないということがトランプ大統領の地上侵攻の命令に近づけていく」と話した。

   それに対してイラン側はどういうスタンスなのか。齊藤さんはイランの最優先課題として「メンツの回復」を挙げる。その回復の手段としてイスラエルへの攻撃とトランプ大統領に恥をかかせる、という2点を挙げた。

イランは手強いとアメリカ側に思わせる

   イスラエルに対しては、ミサイル攻撃で損害を与えられるが、米についてはどうか。だが、このタイミングで浮上してきたのが、米軍が進めているイラン地上作戦だというのだ。齊藤さんは「アメリカに軍事的ダメージを与える絶好のチャンス」と指摘、イランのガリバフ国会議長の「イランは米軍の上陸を待ち構えている」という発言は牽制ではなく挑発だという。

   齊藤さんは「カーグ島に上陸してきた米軍に、ある程度の損害を与える。アメリカでは軍の兵士の死傷は政治問題になるので、要は、イランは手強いとアメリカ側に思わせてトランプ大統領をひるませたいのだ」と語った。

   空中戦ですでに米軍にも犠牲者が出ているが、地上戦で死傷者が出ればどうなるのか。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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