イラン攻撃の終結を宣言するのかと世界中が期待した米国トランプ大統領の2026年4月2日朝の演説は、戦果を自慢しただけで中身は空っぽ。ホルムズ海峡の封鎖解除も、攻撃終結の時期もはっきりと言明できず、かえって行き詰まりを印象付けただけだった。直後から各国の株価は失望売りで急落、原油価格は上昇した。「ウソにウソを重ねたトランプ流」中東問題が専門の慶應義塾大学・田中浩一郎教授は、4月2日放送の「ひるおび」(TBS系)で「ウソにウソを重ねたいつものトランプ流」と一刀両断にした。「イランは悪い奴だ、核は持たせない、ここで叩いたのは正しい、他の大統領はやらなかった素晴らしいことを自分は成し遂げたという自画自賛につきますよね」トランプ氏はイラン攻撃の何が勝利なのかもわからなくなってきていて、ただただ「勝った、勝った」と強弁するしかなくなっている、というわけだ。言うに事欠いて、ホルムズ海峡から手を引くとほのめかし、日本など通過したい国はイランと勝手にやれと言い出している。ガソリン値下げだけではもたない局面が来ている期待外れのトランプ演説で高市首相は厳しいことになると見るのは、朝日新聞の林尚行ゼネラルエディター補佐だ。「トランプさんのきょうの演説を聞く限りでは、ちょっと当面、(物価急騰の歯止めは)見えないということになります。今後は、国民生活に支障が出ないように、高市さんがどういうふうな手を尽くすのか。今までのように、ガソリン価格を下げるための財政支出だけじゃもたない局面が来つつあるということだと思っています」と指摘した。2月の総選挙に圧勝した高市首相だが、なまじの対策では太刀打ちできない高騰が迫っている。(シニアエディター 関口一喜)
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