社民党の大椿裕子前参院議員が、初の再選挙となった社民党党首選をめぐり、討論会開催の必要性を訴えている。
「社民党の政策を広く伝え、活性化させるのが候補者の仕事」
2026年3月23日に投開票された社民党の党首選は、立候補者3氏がいずれも当選に必要とされる過半数の票を獲得できず、決選投票を経て4月6日に開票することが決まった。
上位2人に残ったのは、福島瑞穂党首と大椿氏で、ラサール石井副党首は3位と及ばなかった。党の発表では、党首選の有権者は5041人のうち、有効投票は4140票。福島氏が1876票でトップ、大椿氏は1297票、ラサール石井氏は967票だった。
社民党では、近年無投票で党首が選ばれており、13年ぶりの複数候補者による党首選となる。
こうした中、決選投票に残った大椿氏は自身のXで「私も元議員ですから国会が忙しいのは良くわかります。しかし、13年ぶりの党首選。討論会を通じて、社民党の政策を広く伝え、活性化させるのが候補者の仕事です」と訴えた。
「再投票はあまり考えていなかったので、なかなか予定が窮屈」
福島氏は4月1日の定例記者会見で、記者からの「大椿氏が党首討論が開かれないことに違和感を訴えていたが、実際に開催する考えはあるか」との質問を受け、大椿氏の訴えに応じている。
「(国会)質問が連続して続いていて......。例えば今日も質問の準備とレクがある。国会会期中、本会議と委員会で実はかなり忙殺されている」「事前に再投票はあまり考えていなかったので、なかなか予定が窮屈です」
記者が「大椿氏は福島氏の日程に合わせると言っているが」と続けるも、福島氏は「そうですね......。でも今、本当に国会の質問が立て続けにある。そのレクを本日もやっており、夜も色々な予定が入っているので、なかなか難しい」と消極的だ。
「党首選よりも優先するような予定が満載ということか?」と問われると、「違う、違う。国会の日程が質問の準備も含めて(忙しく)、やらなくてはいけない」「国会の予定が最優先です」とした。
「国会議員としては委員会での質問をしないわけにいかない」
記者からは、「党勢が上向かない状況が20年ぐらい続いている。1か月超におよぶ党首選を通じて国民世論に『我が社民党ここにあり』と示すこともできるのでは」との指摘が飛んだ。
福島氏は、「再投票の前に2回、街頭演説をやって、党首討論も2回やった。今は暫定予算や予算案、委嘱審査が始まって、国会の予定が非常にタイト。国会議員としては委員会での質問をしないわけにいかない」と回答した。
社民党は1月に立憲民主党との参院会派を離脱したことから、「単独会派であり、国会の質問や本会議をサボるわけにはいかない」とも主張。
「おっしゃることは分かりますが、もう精一杯です」と苦笑した。
「大椿氏に比べ、自分の方が勝る点は」との質問には、「一つは国会議員であるということ。憲法など激動で、他党との交渉などがものすごく起きている状況の中で、国会議員で経験があるということは必要だと思う」とした。
「ただこれは候補者それぞれですから、自分で言うのもちょっと口はばたい感じがします」とも語っている。
決選投票まで時間が空くことから「逃げ切りを図る意図があるのでは」との疑問には、「いや、別にありません」と否定した。
「この機会を、なぜ最大限活かさないのか、理解に苦しみます」
大椿氏は討論会の開催を求める支持者らによるポストを拡散しているほか、「党首討論にも出られなくなっている社民党が、メディアに注目される党首選というこの機会を、なぜ最大限活かさないのか、理解に苦しみます」と疑問を呈した。
福島氏にも時間はあるのではと指摘するリプライには、「そうだよ。だから、福島さんにスケジュールを合わせるから、最低限の街宣や討論会はやりましょうと働きかけているのです。党首選挙やるなら、当たり前の事です」と返信している。
さい。20260401 党首記者会見 https://t.co/mITUwNK0p0
— 福島みずほ 参議院議員 社民党党首 (@mizuhofukushima) April 1, 2026