「交渉に応じてもいい」イランのしたたかな本音
一方で、イランの「交渉に応じてもいい」という態度の裏には、したたかさも見え隠れする。
言うまでもなく、イランにとって日本は重要な「顧客」である。
アメリカの厳しい経済制裁により、現在のイラン経済は大きな制約を受けている。そのなかで、日本と将来的な原油取引につながれば、その利益は非常に魅力的だ。
さらに、アメリカの最も重要な同盟国でありながら、イランに対して歴史的な好意とパイプを持つ日本は、交渉相手としても都合がよい。
事実、2026年4月5日までに、商船三井と同社の関連会社が保有する計2隻の船がホルムズ海峡を通過した。LNG(液化天然ガス)船とLPG(液化石油ガス)船だという。
トランプ大統領の突き放した態度と、イランからの秋波。エネルギー不足に悩む日本は、この複雑な状況の中心に立たされている。