2026年4月4、5日に実施されたJNNの世論調査で、高市内閣の支持率は71・5%と依然として高い。こうしたサナエ人気をバックに、高市首相は国旗損壊罪、スパイ防止法、改憲など、「国論を二分する政治テーマ」に前のめりだが、弱点はないのか。TBSスペシャルコメンテーター・星浩氏は4月9日放送の「Nスタ」(TBS系)で、二つの「弱さ」を指摘した。厳しい質問を避けているまず、「逃げない」「ぶれない」を自負している高市首相だが、星氏は「記者会見の数とか、かなり歴代の総理大臣に比べて少ないですね。1対1でディベートするって、あまり得意じゃないのだと思います」と見る。国会答弁などでは強気だが、突っ込まれそうなところでは逃げるというのだ。「ただ、いずれ省エネの問題とかね、消費税の引き下げを見送るのか、見送らないのかを含めて、国民生活に直結する問題が山積しているので、国民にわかりやすいように、自分の言葉で、それも記者から厳しい質問を受けながら答えていくことが大事だと思います。でも、どうもそれは避けているというのが現実だと思います」と星氏は注文した。参議院を軽く見ていた弱さのもう1つは「おごり」だ。2026年度予算の年度内成立を参議院に阻まれたのもその表れだという。「参議院にはね、与野党共通の意識がありまして、『衆議院に対する対抗意識』というのがあります」「それが熟議につながっています」「そういう点では、衆議院と参議院は違って(いて)、『議論を大事にするんだ』とか、『衆議院に対して対抗意識がある』といった政治の原点のようなところを、高市さんは軽く見ていたということが現実にあったと思いますね」TBS報道局の後藤俊広元政治部長は「高市さんの中では錯覚、あるいは油断があったと思います。『衆議院であれだけ勝ってしまったから、この勢いで参議院もいくんじゃないか』という油断があったと思います」と伝えた。「逃げ」と「おごり」、高市首相の致命傷になりかねない。(シニアエディター 関口一喜)
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