直近10年で8回「水質が最も良好な河川」に
国交省が25年7月に発行した資料では、直近10年(平成27年~令和6年)で4回以上「水質が最も良好な河川」に入った20河川のひとつとして紹介され、熊本・川辺川(10回)、宮崎・五ヶ瀬川(同)、福島・荒川(同)、鳥取・小鴨川(9回)、北海道・後志利別川(同)に次いで、上位6番目に尻別川(8回)が食い込んでいた。
このように清流として知られ、5町2村にまたがり、肥沃な土壌をもたらす尻別川。長さは126キロ、流域面積は1640平方キロ、流域内人口は約3万4000人とされる。川の中にはヤマメやニジマスなど多くの淡水魚が暮らす生態系があるほか、環境省の第4次レッドリストで「絶滅危惧IB類(EN)」に分類されたイトウの存在も。イトウは成長すると海へ下るが、春になると産卵のため遡上する性質をもつ。
重油流出の発表で、鶴雅観光開発は「今回の事態を厳粛に受け止め、被害の拡大防止と環境回復に誠心誠意取り組んでまいる所存でございます」とし、河川汚染の広がり、臭気による周辺住民の影響を精査しているとも説明していた。