日本人の生活の満足度は一進一退 世界の幸福度ランキングでは61位、日本には何が足りないのか

高度成長しながら生活満足度が長期にわたって伸び悩む

   「イースタリンのパラドックス(逆説)」という理論がある。「国の所得増は、必ずしも幸福度の向上につながらない」というものだ。戦後、高度成長しながら生活満足度が長期にわたって伸び悩む日本は、この逆説の典型例とみなされている。

   こうした満足度の伸び悩みは国際的な幸福度ランキングにも表れている。2026年版の「世界幸福度報告書」で日本は61位になり、前年の55位から順位を6つ落とした。ちなみに1位は9年連続でフィンランド。日本の生活満足度の改善には、経済だけでなく、社会への信頼や交流の場、そして多様な価値観を受け入れる包容力といった、より広い視点からのアプローチが求められているといえそうだ。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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