住宅設備機器などの製造販売を手掛ける「TOTO」が2026年4月13日、中東情勢の悪化を受け、システムバス・ユニットバスの新規受注を当面の間見合わせると発表した。
SNSでは、建築関係のアカウントを中心に混乱を訴える声が広がっている。
「原油・ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が急速に悪化」
TOTOは10日、公式サイトで「中東地域の情勢悪化に伴う製品供給への影響について」との発表を公開した。
「10日現在、中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の通航制限等に伴い、原油・ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が急速に悪化しております。これにより、国内外における原材料の調達が極めて不安定な状況となっております」
こうした状況から、「受注の調整や制限をさせていただく可能性がございます」としていた。
13日、SNSでは複数の建築関係・卸業者などのアカウントが、TOTOによる「システムバス・ユニットバス 新規受注の見合わせの件」とのお知らせを公開した。
「現時点において再開の目途は立っておりません」
書面によると、先日の発表から継続して原材料の調達が不安定な状況があり、「弊社商品におきましても一部のサプライヤーにおいて調達・生産に支障を来たしており、システムバス・ユニットバスの新規受注を当面の間見合わせすることとなりました」。
対象商品は「システムバス・ユニットバス・トイレユニットの全シリーズ」で「現時点において再開の目途は立っておりません」。
今後の対応をめぐっては、「市場の混乱を最小限に留めるべく、今後の対応に向け、関係省庁とも連携・相談しており、サプライヤーと共に全社を挙げて正常化に鋭意努めてまいります」としている。
具体的な要因については、「鋼板壁・天井」では「壁・天井フィルムの接着剤に含まれる有機溶剤」が、「人工大理石浴槽(お掃除ラクラク人大浴槽)」では「コーティング材に含まれる有機溶剤の調達・生産に支障が出ている」と説明した。
「建築屋と不動産屋潰れてまう」
建築材料・住宅設備機器業界の最大手「LIXIL」も10日、「中東情勢の緊迫化に伴う製品供給への影響について」との声明で、「一部製品に使用する石油由来の原材料(樹脂等)における供給制限およびコスト上昇や、その他アルミニウム等の素材におけるコストの上昇、物流・生産コストの上昇が避けられず、生産活動に影響が生じており、今後さらに深刻化する懸念があります」と説明。
「安定供給の維持に最善を尽くしておりますが、現下の情勢は自助努力の範囲を大きく超えるものとなっております」とし、「今後の情勢変化に伴い、供給条件(価格・納期・数量等)を調整させていただく可能性」があるとしていた。
SNSでは、「中東情勢の影響で現場は大混乱です。まさかTOTOがこんなに早く受注停止になるとは。他メーカーも近い将来こうなるでしょう。その間どうやって食い繋ごう、、、、」「TOTOとLIXILの新規受注停止、これかなりやばい 建築屋と不動産屋潰れてまう これガチ かなり業界困惑してる コロナの時と同じ感じの混乱」など、不安を吐露する建築関係者からの投稿が相次いでいる。