北海道・旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄したと供述している動物園職員は2026年4月30日逮捕され、同日放送の「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ、日テレ系)は、この男性職員への取り調べ状況を伝え、その動機を専門家に聞いた。「被害者の存在そのものを消したいという支配欲求」北海道警旭川東署は30日に旭山動物園職員、鈴木達也容疑者(33)を死体損壊容疑で逮捕した。発表によると、妻の遺体を焼却炉で燃やしたことを認めているという。この職員への取り調べは29日まで4日間連続で行われ、家宅捜索も行われたが、妻の行方につながる手がかりは見つかっていなかった。犯罪心理学に詳しい明星大学心理学部教授の藤井靖さんは番組で、これまで報道された男性職員の説明に注目した。「長時間焼却したという供述は、(焼却の目的が)単なる証拠隠滅のためとは言えない。被害者の存在そのものを消したいという支配欲求の表れだと思う」と話す。衝動的ではなく、蓄積された強い恨みによるものだという見方だ。死体遺棄場所に自身の職場を選んだ理由はさらに藤井さんは遺棄現場に自身の職場を選んだのには理由があるという。「仮に男性が加害者だとすると、犯罪心理学では『近接性の原理』といって、自分が熟知していて、かつコントロールの可能な場所を選びやすい。この男性職員にとって、動物園の焼却炉は、他人の目が届きにくい死角、施設の稼働状況、操作手順とかを、ある程度把握している。ある種のホーム(グラウンド)であり、かなり計画的で、先も読んだうえでの選択かなという印象がある」と話した。来園者に楽しさを提供する動物園という平和な空間で、なぜ?男性職員は遺体焼却後も動物園で勤務を続けていたが、その心理状態について藤井さんは「そこがちょっと不思議なところではある。動物の命を世話する場所で、来園者に楽しさを提供する動物園という平和な空間と、配偶者の存在を消し去る猟奇的な現場という強烈な矛盾を、自分の中でどう処理していたのか。自分の中で何らか正当化するある種の心理があった可能性はあると思う」と話した。事の真相が不明のまま、犯行現場になったとされる動物園は5月1日、開園する。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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