プロ野球日本ハムで投手としてプレーした野球解説者の岩本勉氏(55)が、2026年5月11日にユーチューブを更新し、打者のタイム要求を巡り一触即発となった騒動について「ピッチャーにはリスクしかない」との見解を示した。「これはピッチャーとバッターの意見が真っ二つに割れます」問題のシーンは、10日に京セラドームで行われた日本ハム対オリックス戦の5回に起こった。日本ハム2点リードの5回、無死2塁の場面で、ロドルフォ・カストロ内野手(27)が打席に立った。カウント2-2からカストロがタイムを要求し、審判はタイムを認めた。マウンド上のアンダーソン・エスピノーザ投手(28)は、セットポジションから投球に入ろうとしたタイミングだっただけに、怒りを隠さなかった。エスピノーザは、マウンドに歩み寄る審判に向かい、両腕を広げ「なぜ?」のポーズ。オリックスの選手も、エスピノーザに同調するかのようにしてベンチを飛び出し一触即発状態となった。試合は緊張感漂う中で再開され、エスピノーザがカストロを空振り三振に仕留めた。現役時代、先発投手として活躍した岩本氏は、今回の騒動について、自身の経験を踏まえ、投手目線で解説した。岩本氏は「ピッチャーがランナーを意識しながら『さあ、投球動作に』というところで、気が付いたらタイムがかかっている。これは、ピッチャーにとってものすごいストレス」と指摘し、次のように持論を展開した。「これは、ピッチャーとバッターの意見が真っ二つに割れます。ピッチャーサイドからすると、『ここで止められても』となる。(現役時代)僕はアンパイヤにクレームをつけたい方だった。『ピッチャーの気持ちをもうちょっと分かってくれ』と。『さあ、投げようか』というタイミングは分かるはず。それをバッターが『止めてくれ』と言ったからといって止めるようでは、ピッチャーは自分の間で投げられない」「今回言いたいのは、アンパイヤ」そして、こう続けた。「『アッ』と思って急に投球動作をやめると、動作を止めた時に肩、肘をやる(負傷する)んだわ。突然のできごとで、体が反応しようとすると、反応についていけない関節や筋肉がある。予測していないタイムをかけられると、ピッチャーにはリスクしかない」今回の騒動に関して、打者カストロに一定の理解を示した一方で、タイムを認めた審判に対して、こう要望した。「今回言いたいのは、アンパイヤ。ピッチャーが、セットポジションでランナーを見ながら投球動作に移る瞬間は投球動作なんですよ。動作に移っていない架空のピッチングの始動が始まっている。バッターが手を出した瞬間に、その反応で、タイムで止めるのはやめていただきたい。ピッチャーがケガしてからごちゃごちゃ言われても、大変なことになる。『なんであそこで止めるのですか』と」試合はエスピノーザが6回6安打5奪三振2失点(自責2)で力投するも、打線の援護がなく、オリックスが0-2で敗れた。
記事に戻る