リニューアルに失敗した高速バス予約システム「発車オ~ライネット」 度重なる不具合を起こした末に

   高速バス(路線バス)座席予約システム「発車オ~ライネット」の公式Xアカウントが2026年5月18日、公式サイトの「旧システムへの切り戻し」を実施すると報告した。

  • 「発車オ〜ライネット」は高速バスの予約でお世話になることが多いサイトだ
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  • 北海道の沿岸バスも「あとでお話があります」
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「新サイトでのシステム不具合に伴い」

   発車オ~ライネットは、国土交通省認可のバス事業者145社・全国430路線を総括し、高速バス・夜行バス・観光バス・定期観光バスの予約ができるサービスだ。

   18日の投稿では、「重要なお知らせとお詫び」として、システムの切り戻し対応を報告した。

「新サイトでのシステム不具合に伴い、本日5月18日(月)午前11時より、旧システムへの切り戻し(差し戻し)を実施いたします」

   システムの切り戻しとは、システムの更新や新システムへの移行などに伴う障害が発生した際などに、切り替えを中止した上でバックアップや旧バージョンを用いて以前の安定した状態へ戻すことをいう。

3月23日に「全面リニューアル」→25日に差し戻し

   同サービスをめぐっては、3月23日に公式サイトの全面リニューアルを報告。デザインを一新した上で「会員登録をせずに、そのままチケットを購入できる『ゲスト予約』」を導入し、決済手段に「au PAY」が追加された。

   デザインの変更については「スマートフォンからでもPCからでも、直感的に操作できるデザインに生まれ変わります。空席照会から決済完了までのステップがより分かりやすく、スピーディーになります」としていた。

   しかし、25日の更新では「公開後よりシステム不具合により閲覧およびサービスが利用できない状態が続いておりました」と報告した。

   「本来であれば新しい利便性をご提供すべきところ、このような事態を招いたことを 重く受け止めております」とした上で、「復旧に向け検討を重ねてまいりましたが、お客様の利便性を最優先に考え、本日、サイトの状態をリニューアル前の旧システムへ差し戻す判断をいたしました」と説明。同日、旧サイトでのサービスを再開した。

「システムの根本的な改善に全力で取り組んでまいりました」も一転

   その後、新サービスの公開停止から約2ヶ月後となる5月12日、14日午前5時より新サイトを再リリースすると報告。前回導入予定だった新機能の追加を行うとした。

   「皆様からの厳しいご意見を真摯に受け止め、この期間、システムの根本的な改善に全力で取り組んでまいりました」としていたが、リリース直後より「一部PayPay決済が正常に完了しない事象」や「『往復予約』の決済を試みた場合、決済画面に遷移しないケース」といった不具合が相次いで発生した。

   16日の投稿では、「サイトへの接続が遅い・重い」「画面が正常に表示されない」「決済手続きが進みにくい」といったトラブルもあった。

北海道の沿岸バス公式は「あとでお話があります」

   一連の不具合の発生を受け、改めて旧システムへの切り戻し対応を決めたものとみられる。同サービスは「前回に続き、度重なるこのような事態を招きましたこと、重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   報告を見たユーザーからは、「安定した旧シスに戻すのはいいかもね。利用者も混乱したが、バス事業者が1番苦労されたんじゃないかな...」など、困惑の声が上がった。

   北海道のバス事業者「沿岸バス」のXアカウントは、リニューアルに際し「先ごろ、高速バス予約サイト『発車オーライネット』がリニューアルされましたが、<バス会社から探す>の項が廃止されました」と反応。使いにくくなったと受け止めたようで、続く投稿では、「【業務連絡】工房さんへ。あとでお話があります」と呼びかけている。

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