参政党・神谷宗幣代表は2026年5月18日の記者会見で、16日午後から全ての企画が中止となった東京大学の学園祭「五月祭」に言及し、同日の講演会で話す予定だった内容を明らかにした。
神谷氏「非常にショックも受けましたし、怒りも覚えている」
五月祭を運営する委員会は16日午後、本郷・弥生キャンパス(東京都文京区)の各所に爆弾を仕掛け、五月祭の期間中に爆破するとの犯行予告があったとXで報告。「安全を確保することが困難である」と判断し、全ての企画を中止すると発表した。
この日は神谷氏らの講演会も予定されていたが、差別的な発言を繰り返しているとして一部から抗議の声が上がっていた。企画した政治サークルは16日、講演会の中止をXで報告していた。
翌17日の五月祭は、「キャンパスの安全が確認された」として開催。安全対策を強化するため、一部の門を閉鎖し、来場者や企画の関係者など全員を対象に手荷物検査を実施すると公式サイトで発表していた。
神谷氏は18日の記者会見で、講演会と五月祭自体の中止に言及し、「非常にショックも受けましたし、怒りも覚えている」と発言。また、暴力的な脅迫行為や現場での座り込み行為があったと説明した上で、「言論空間にとっても良くない」「非常に由々しきこと」だと指摘した。
これまでも同党は街頭演説などで「妨害行為」を受けてきたと、神谷氏。
今回の中止について、「参政党がどうこうという話ではなく、日本の政治全般・言論空間全般の問題として皆さんに捉えていただいて、意見が違うからといって、ただ講演や街頭演説をするだけというところに対して、有形力の行使のようなことをするのは絶対に許されない」と語った。
東大の講演会が注目を集めた背景は?神谷氏が推測
その後、神谷氏は記者の質問を受け、講演会で話す予定だった内容について、「学生にも言われて事前にスライドを出していたが、なぜ議員になったのか、今の社会状況はどうで歴史的な背景は何か、学生が今政治に向き合うためにやっておくべきことみたいな話で、外国人の話なんてほぼない」と明かした。
その上で、「そもそも私たちは、外国人に対して差別的な行動はしていません。LGBTの方に対してもしていません」と訴え、参政党の主張を改めて説明した。
「過剰に外国人を受け入れて安い労働力として使うことは、日本経済にとっても、そうやって来られる外国人にとっても良くないから、しっかりと規制を作り、数の制限をすべきだということです。『日本人ファースト』というのは外国人セカンドではなく、日本で真面目にコツコツ働いている人たちの暮らしを最優先に制度設計しましょうということです。でも日本に長く住んで帰化されている方とかもいらっしゃるわけですから、そういった方々を排斥しろとか一切言っていません」
神谷氏は「勝手に『そう言ってるんだ』と意味付けをして『差別だ』と言っているのは向こうで、こっちが言っていないところに意味付けをされて『差別だ』と言われてもこっちはどうしようもない」と批判した。
LGBTに関する党の立場についても言及。「LGBT理解増進法ができてから、その法律をきっかけにおかしな性教育みたいなことをやっているところがあるから、そういったことはやるべきではない」とこれまでの主張を繰り返した上で、「LGBTの方を差別したり、叩いたりすることは良くない」ということも繰り返し言っていると説明した。
別の記者の質問に対しては、「なぜ今回の東大の(講演会)にこんなに皆さんが反応したのか分かりません。他の国会議員の方も行かれていますし」とも。神谷氏の東大での講演会が注目を集めた背景については、次のように推測した。
「辺野古の問題とか影響しているのかなと思います。この問題について我が党は、梅村議員(編注:梅村みずほ参院議員)がしっかりと追及してますから、そういったところで『参政党憎し』というような気持ちがあったんじゃないかと勘繰ってしまうぐらい、異常な妨害だったと思いますので、そういった形でなにか、自分たちが本来突かれるとまずいところを隠すかのように、こっちに攻撃をしてくるというような意図を感じている」
梅村氏は、沖縄県名護市の辺野古沖で発生した船転覆事故について国会質疑で言及し、X上でも問題点を指摘している。