情報工作は「混乱増幅型」と「沈黙誘導型」
国際政治・旧ソ連研究を専門にする慶応義塾大学教授の廣瀬陽子さんは「ロシアは情報を使って社会を分断するというのを主目的にしてやっている。ロシアは情報戦を仕掛ける時に相手の国の弱いところをつくのが非常にうまい。日本がエネルギー危機におびえている状況を見透かしてこのような情報戦を行っている」と話す。
廣瀬さんは、中ロ情報工作の手法の違いを、ロシアの「混乱増幅型」と中国の「沈黙誘導型」とに分けて整理する。中国の「沈黙誘導型」というのは廣瀬さんによると、「中国に不利益な情報をしゃべらせないというのが最終目的。経済、学術の面でも『中国のやっかいなところは触らないでおこう』と自己検閲に誘導させる」と説明した。今回の中ロ首脳会談でもCSISの報告通り、情報戦においても相互補完的な関係強化を確認したというのは十分ありうるというのだ。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)