高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 巨人・阿部監督逮捕&辞任劇、拭えぬ後味の悪さ 避ける方法なかったか

第三者への連絡以外の道を取れなかったのか

   こうしてみると、(2)阿部氏の暴力と(3)姉のチャットGPTに聞いて児童相談所に連絡、がポイントだ。

   突き詰めていくと、娘に第三者(児童相談所)に連絡させるような暴力を振るった阿部氏が一番問題で、家庭内に留められなかった娘にも幾分かの問題があるとなる。さらにいえば、ケンカの一部始終を見ていた家族で、第三者への連絡以外の道を取れなかったのかと悔やまれるところだ。

   阿部氏の辞任により家族が失ったものがあまりに大きい。よくある家庭問題を大きくしすぎたのが、モヤモヤ感があり、後味の悪さが残るのだ。おそらく、家族のみんなが本意でないだろう。

   いずれにしても、いくら家庭問題といっても暴力は御法度で、ひとたび第三者に知れたら著名人は大きな代償を被ることになる。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

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