組織全体で考える問題だが...「トップたちが尻込みしている」
影山氏はこの番組のレベル低下の問題について、各社が組織全体で積極的に考えていかなければならないが、こうした問題に踏み込むことを「トップたちが尻込みしている」と苦言を呈した。
例えば日本テレビの福田博之社長は25日の会見で、「あのちゃんねる」をめぐる問題について聞かれた際、「私の見解は一定のものがあるわけではないので、控えさせていただきたいと思います」と答えたことが報じられている。
影山氏はこうした例を挙げ、「何かがあったら、できるだけ(問題を)小さくして蓋をして、皆さんが忘れ去ることを待つということの繰り返し」と指摘。そうではなく、「ものの考え方の根本というのをテレビマンたちが根付かせるということが大事」とした。
「真面目一方の番組を作ってください、なんていうことは一切思っていなくて、刺激ある番組で、僕たちをドキドキさせるようなバラエティー番組が是非見たいとは思うんです。だから時には、『うわー、こんなことやっちゃって』みたいなこともあっていいとは思いますが、そこには差別感があってはいけないし、個人や社会全般に対して傷つけているかどうかに想像力が働いているのかなということは常に考えなきゃいけないと思います」
そのために上層部は、「作り手たちが余裕をもって1つ1つの番組作りに臨めるような環境」を整えることが大切だと、影山氏は見解を述べた。
例えば、余裕のなさから、若手がベテランテレビマンの話を聞き、経験や技術を吸収する機会が少なくなっているという。こうしたコミュニケーションの機会を得られる環境づくりは、上層部が積極的に作るべきだと影山氏は話した。
また、「知恵を絞るっていうのも限度がありますから」として、制作費の捻出も、局が努力するべきことの一つだとした。