「今日中に決めないと危険」は一度立ち止まる
また、給湯器は10年以上使っていれば、点検や交換を考える時期に入っている可能性が少なくない。国民生活センターも、10年を目安に信頼できる事業者による点検や取り替えの検討を案内している。
ただし、「古いから交換する」ことと「今日、この業者と契約する」ことは、まったく別の話である。それが、今回のポイントだ。とくに、次のような場合はその場での契約に注意が必要だ。
●「今日契約しないと間に合わない」と急かされる
●「今だけ特別価格」と言われる
●見積書の内訳がはっきりしない
●家族やガス会社に相談させてもらえない
契約前には、給湯器の使用年数を確認し、契約中のガス会社やメーカーなどに相談したい。相見積もりは、価格の比較だけでなく、本当に交換が必要かを確認するための作業でもある。
訪問販売で契約した場合でも、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリング・オフできる場合がある。困ったときは、すぐに「消費者ホットライン 188」や地域の消費生活センターに相談するとよい。
給湯器交換で避けたいのは、比較しないまま不要な負担を抱えることである。「危険です」と言われたときほど、その場で決めず、契約先と費用を落ち着いて見極めたい。
【プロフィール】
石坂貴史/証券会社IFA、AFP、日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント、マネーシップス運営代表者。「金融・経済、住まい、保険、相続、税制」のFP分野が専門。