「ナフサは足りている」「目詰まりが問題」と政府は言うが 代替調達で量を確保だけでは済まない困った事情

「ナフサが足りている」のは加工品も含めた数字だから

   そもそも政府は在庫統計を根拠に「十分な量がある」と説明しているが、これには注意が必要だ。

   政府が公表するナフサ等の備蓄・在庫データには、今すぐプラントで利用できる液体ナフサだけでなく、すでに一定の形に加工された製品や中間原料なども換算ベースで含まれているとされる。

   もちろん、統計上の在庫量を把握すること自体は重要である。

   しかし、現在必要とされるのは、自由に切り分けられる生のナフサであることは言うまでもない。

   実際、化学業界や関連メーカーからは、原料調達や生産計画への影響を懸念する声も聞かれる。

   こうした状況にもかかわらず、「量は足りている」「目詰まりを起こしているのは一部の業者のせい」といった主旨の発言をするのは、かえって社会の混乱や不信感を招く可能性が大きい。

   政府や政治家には、統計上の数字だけでなく、実際の生産現場で何が起きているのかを丁寧に検証し、品薄の要因を正確に把握したうえで、必要な対策を講じることが求められている。

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