日本サポーターのゴミ拾いに世界が注目 「なんて清潔で思いやりがあるんだろう!」「私たちもそこから学ばなきゃ」

   応援に使った青いビニール袋を手に、黙々と座席などでゴミ拾い――。サッカーW杯・オランダ戦後に日本のサポーターが取り組んだ行為に対し、世界の注目が集まっている。

   日の丸の旗を背負った車イスの男性が、会場の米ダラス・スタジアムで拾ったとみられるビンなどをビニール袋に次々と入れる。

  • FIFAの公式X投稿
    FIFAの公式X投稿
  • 前回W杯でも話題に(写真:ロイター/アフロ)
    前回W杯でも話題に(写真:ロイター/アフロ)
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  • 前回W杯でも話題に(写真:ロイター/アフロ)

青いゴミ袋は、実は、膨らませて応援に使っていた

   そのビニール袋を持って男性を手伝っていたのは、日本代表の青いユニフォームを模したウェアを着た黒人男性だ。

   実は、この男性は、米NFLニューヨーク・ジャイアンツのQBジェイミス・ウィンストン選手(32)だという。報道によると、ウィンストン選手は、米放送局FOXの特派員としてW杯の取材を行っており、左手には取材に使ったとみられるマイクを持っていた。

   スタジアムがある米テキサス地元の「FOX 4 NEWS」は、2026年6月15日の試合後、日本の車イスサポーターがウィンストン選手の助けを借りて清掃を行ったと、X上で報告した。その様子を動画で紹介している。

   スタジアムでのゴミ拾いについては、オランダ戦後に日本のサポーターらが取り組む姿の写真や動画が、X上で次々に投稿された。

   皆、青いゴミ袋を使っているが、実は、膨らませて応援に使っていた袋だ。膨らませた袋をバルーンのように頭上で振るサポーターらの姿も、X上で投稿されている。

   サポーターのゴミ拾いは、1998年のフランス開催W杯のときから始まったとされ、もはや恒例化しているようだ。

   それでも、欧米などでは、珍しい光景のようだ。米スポーツ専門局「ESPN」のサッカー専門Xは、「他のどの伝統とも異なる伝統」として、「日本サポーターたちがスタジアムを去る前に自分たちのエリアを掃除する」ことを挙げ、中継画像でその活動を紹介した。

「清掃員の仕事を奪う」といった指摘もあったが...

   W杯を主催した国際サッカー連盟(FIFA)は、日本サポーターが試合後にスタジアムを掃除する理由は「敬意」だ、と公式Xで紹介した。実際、同時に投稿された動画では、ゴミ拾いした日本の女性サポーターがこう説明していた。

「私たちには、そういう文化があります。あらゆるものへの敬意のようなものです。選手やサポーター、そしてスタジアムへの敬意です。私たちは、ここにいられることを光栄に思っていますので、ゴミを散らかしてそのままにしておくようなことはしたくないんです」

   FIFAは、続くX投稿で、ゴミ拾いの様子を撮った写真4つをアップし、「サムライブルーのサポーターたちは、再び完璧なマナーを示し、ダラス・スタジアムを去る前にスタンドを片付けました」と紹介していた。

   日本サポーターのゴミ拾いに対し、X上では、外国人とみられる英語での投稿も相次いでいる。

   「清掃員の仕事を奪う」「チケット代を払って、掃除して帰るのは日本人だけ」「それぞれ自分のゴミは自分で責任持てよ」といった声もあったが、賞賛の声は多い。「日本とその人々は素晴らしい」「なんて清潔で思いやりがあるんだろう!」「私たちもそこから学ばなきゃ」などと書き込まれていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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