教育コンテンツ、劇場、映像ファンド...苦戦相次ぐ
吉本興業やNTTと共同で進めた教育コンテンツ事業「ラフ&ピースマザー」(2019年設立)には、最大100億円の支援を決定(実出資額は31億円)。アジアを中心に、教育コンテンツを国内外へ配信する構想だったが、有料会員の低迷などで事業の肝だった海外展開は頓挫。クールジャパン機構は2023年8月に保有する全株式を譲渡した。国内向けとしてサービスは続いているものの、当初の構想から大幅に縮小した。
大阪市の劇場型文化集客施設「COOL JAPAN PARK OSAKA」も苦戦した案件だ。吉本興業や在阪テレビ局などが参加し、2019年に開業したが、翌年からのコロナ禍により集客で大打撃を受けた。クールジャパン機構は最大12億円を出資したが、2024年に全株式を譲渡。施設は現在も続いているが、支援の成果が出たとは言い難い状況だ。
海外展開を目指す映像コンテンツ制作を支援するファンド「ジャパンコンテンツファクトリー」には、最大51.5億円の出資を決定していた。著名なアニメ制作会社などを支援したとされるが、具体的な支援作品は公表されなかった。クールジャパン機構は「すべての作品の投資回収を終えた」としたが、ファンドと運営会社は2025年3月末までに解散した。