中国の富裕層の日本移住を支援していた会社役員の男(39)が警視庁に入管難民法違反の疑いで逮捕されたが、この男はNHKスペシャルの番組に出演していたとX上で指摘が相次いでいる。
指摘には、結果的にNHKは男の宣伝に手を貸していなかったか、チェック体制はどうなっていたのか、といった声が多い。NHKの広報局は、「放送後、この人物が逮捕されたことは遺憾」とする一方で、「取材方法に問題があったとは考えておりません」と説明した。
会社役員について、移住した中国人富裕層を支援と紹介
報道によると、この男と妻(37)は2023年5月にウソの在留資格を申請し、40代の中国人の女をベビーシッターとして同年10月に不正入国させた疑いが持たれている。男らは、「技術・人文知識・国際業務」で申請し、資格外活動をさせていたという。ベビーシッターの女は、入管難民法違反の罪ですでに起訴されている。
容疑者の2人は、富裕層の40代の中国人女性客を支援していた。女性客は、東京都港区内の高級マンションで子どもと一緒に住んでおり、容疑者の男がベビーシッターを手配した。女性客が25年10月に高度専門職の在留資格が切れて帰国した後も、日本の教育を受けさせたいと、マンションに子どもを残していたという。
25年11月から26年1月にかけて警視庁に複数の情報提供があり、違反が発覚。調べに対し、2人は、「全面否定します」と容疑を否認しているという。
このニュースは6月18日に報じられ、容疑者の名前や顔の映像がテレビなどで流れた。すると、容疑者の男は、5月24日放送のNHKスペシャル「潤日の肖像 日本に向かう『中国』」に出演していた、とX上で指摘が出た。
番組では、日中関係が冷え込む中でも、日本に移住する中国人富裕層が増えていると指摘した。中国のSNS上では、移住は「潤日(ルンリー)」と呼ばれているといい、番組では、「日本を潤す」と紹介していた。
容疑者の男については、移住した富裕層の生活を支援する事業を手がけているとして、番組の冒頭から大々的に紹介した。男は、中国出身で、幼いころから父親の仕事で日本に来ていたのをきっかけに、日本国籍を取得したという。