背伸びせず「ふつう」にしているだけで好印象
一般常識さえ持っていれば、上に挙げたような質問をする「痛客」に変身する可能性は著しく低い。ちなみに、相手がセクシー女優というだけで、嫌われるのを恐れ、萎縮してしまう人も意外と多い。無理に背伸びした振る舞いを意識しなくてもいい。想像を絶するモンスターが現れる世界では「ふつう」にしているだけで、悪い印象を与えることはまずないからだ。
この「ふつう」が難しいのかもしれないけれど、イベントに参加し、人としての距離感をバグらせず「頑張ってください」、「応援してます」、「会えてよかったです」と感謝の意を伝える。非常にシンプルだが、これだけで演者は嬉しく感じるのだ。当たり前だけど。
変に爪痕を残そうとしたり、特別感を味わいたいがために前のめりになれば、「ありがたいファン」ではなく「ただの痛客おじさん」でしかない。また、紳士的な態度を意識し過ぎてかいがいしく世話を焼いたり、運営がやればいいようなことを買って出るなども禁物だ。「良い人に見られたい」心理が強いと悪い形で露呈し、下心がチラつくので注意していただきたい。
推しとの時間をより一層深くしたい気持ちはわからなくもないが、ズケズケと心の隙間に土足で入っていくのは人としてアウトである。一般常識を忘れず、相手も生身の人だという現実を常に頭の片隅に置くべきなのだ。
【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。