「個人的なことに関することですので、詳細は控えたいと思う」
斎藤元彦兵庫県知事は2026年7月8日、定例記者会見に出席し、記者からの質問にこのように繰り返した。
会見を巡って、記者と市民2人を名誉毀損容疑で刑事告訴している斎藤知事。公務中の出来事に関連した質問に「個人的なこと」と繰り返す中、記者が「きちんと答えて」と苦言を呈する場面もあった。
斎藤知事「繰り返しになって申し訳ないんですけれども」
前回の7月1日の会見で、「この会見の場については、公務で斎藤元彦兵庫県知事として、対応している」と答える一方で、刑事告訴に関連した質問については、
「個人的な件に関することですので、コメントは差し控えたいと思う。詳細は代理人の方にお問い合わせいただければ」
と繰り返していた。
7月8日の会見では、記者から、斎藤知事が公務中に自身のスマートフォンで抗議デモの人々を撮影し、裁判の証拠資料を収集しているのではないか、という質問があった。この記者は6月、知事が県議会の後に公用車で移動するときなどに、抗議する人を撮影する素振りを見かけたという。
斎藤知事は、
「個人的なことに関わりますので、詳細なコメントは控えたいという風に思う」
と述べた。
記者は、その行為は公務中のことで、問題ではないか、と追及すると、斎藤知事は「車内や執務室等において、さまざまな対応をしている。私物でスマートフォンを利用して情報を入手することもある。それは、適宜適切に使用をしている」と述べた。
記者が、「ここまで回答を渋るということは、個人の訴訟のために抗議者の姿を撮っていたからと解釈するしかなくなるが、いかがでしょうか」と問いただすと、斎藤知事は、
「個人的なことに関する件なので、繰り返しになって申し訳ないんですけれども、コメントは差し控えさせていただきます」
と述べた。
元県民局長の死から2年、弔問の意向を問われると
「個人的なこと」として回答を避ける斎藤知事に対して、記者は、会見に関連したことで刑事告訴が行われているとして、
「憲法上の表現の自由や出版の自由を侵すもので、斎藤元彦兵庫県知事としてやっていると非常にあいまいな言い方をしており、ここで公務として行っていることで突然刑事告訴するのであれば、きちんと答えてもらわないといけないと思う」
などと訴え、幹事社に対し、知事に回答を求めるよう要望する場面もあった。
幹事社からは「ご質問に対して具体的にお答えできる立場にありません」としながらも、
「記者個人としては、知事は完全私的でない、公務中の出来事であって、公人であることに関連する質問であれば、その点については説明いただいた方がよいと思う」
と述べた。
その後、斎藤知事がフリーランス記者と市民2人を名誉毀損の疑いで刑事告訴した理由を尋ねると、斎藤知事は、
「繰り返しで申し訳ないんですが、個人的なことに関することですので、詳細は控えたいと思う。詳細は代理人弁護士にお問い合わせいただければと思う」
と回答を避けた。
また、元県民局長の死去から2年経ち、弔問の意向を問われた斎藤知事は、
「元県民局長におかれましては、改めてお悔やみと、そして県政へのご尽力への感謝を申し上げたいと思う。ご指摘いただいた点については、先方のご意向もありますので、そっとしてほしいというご意見もありますので、コメントは控えたいという風に思う」
と述べた。