東京2020大会から5年、「大会レガシー」の現在地 選手を応援し、都市に住む人を楽しませ支える力に

提供:東京都

ラフティングツアーなどを入り口に水上スポーツ人口が増えてほしい

   たとえば、水上スポーツの普及だ。この施設は大きく3つに分かれており、激流が流れる「競技コース」、ゆるやかな流れがある「ウォーミングアップコース」、流れがほとんどない「フィニッシュプール」がある。

   冒頭に紹介した遊覧ラフティングはフィニッシュプールで行われていたものだ。また、競技コースでは小学生から参加できるラフティングツアーを5~10月に開催している。このほか、カヌー体験は初心者向けに、カヤック講習会は初心者から上級者までレベルに応じて実施している。

「ラフティングツアーはバーベキューもできるプランになっているのですが、これが人気で、予約がいっぱいのときもあります。そうした体験を通じて水上レジャーに親しむ人が増えて、河川でもカヌーに挑戦する人や、競技に進む人がでてくることを願っています。江戸川区にはカヌーができる場所がいくつかあるなどカヌーには力を入れており、カヌーの町として存在感を発揮していければと思っています」(武藤さん)
カヌー・スラロームセンターを管理する協栄の営業本部PPP事業部課長・武藤亮さん
カヌー・スラロームセンターを管理する協栄の営業本部PPP事業部課長・武藤亮さん

   交通アクセスがいいので、ビジネスパーソン向けの企画も考えている。たとえば、ナイター設備を利用した「ナイトラフティング+テラスで一杯」という楽しみ方。また、新入社員研修の一環として、ラフティングを使ったチームビルディングのプログラムも提案する。

   プールは、水難訓練にも活用されている。水の流れを作り出せるプールなので、「離岸流」を再現できる。海岸の波打ち際から沖に向けて速い速度で進む水流で、水難事故の原因になる。水泳用のプールでは得られないリアルな「溺れの体験」と、その対処方法を日本ライフセービング協会の指導のもとで学べる「カヌスラで海そなえ!」を実施している。同プログラムを通して、ライフジャケットの重要性や水を恐れるのではなく、安全に遊ぶ方法を学ぶことができる。2023年の開業以来毎年実施され、600人以上が参加したという。

   さらに周辺施設と連携することで、地域の魅力、価値を高めることも目指している。隣接する葛西臨海公園を訪れる子供連れの方々にも、気軽に訪れてもらえるよう、土曜・日曜日にはキックボード、イージーローラー、ハンモックブランコを用意したり、家族も楽しめるイベントを開催している。

姉妹サイト