小学館の漫画配信アプリ「マンガワン」をめぐる問題について、編集者の成田卓哉氏が2026年8月4日、Xで謝罪した。被害女性とのLINEグループで示談交渉に参加マンガワンをめぐっては、漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏が、20年に児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを知りながら、22年に、「一路一」名義で漫画『常人仮面』の原作者として起用。さらに、マンガワンの編集者が山本氏と被害者の和解協議に関して、メッセージアプリのグループに参加し助言していたといった対応が国内外で問題視されている。小学館は8月3日、公式サイトを更新し、第三者委員会による調査報告書を公開した。報告書によると、『堕天作戦』について、当初、マンガワン編集室に所属するフリーランスの者が担当編集者を務めていたが、18年4月頃、同氏と小学館との契約が終了したことに伴い、当時フリーランスであった「G氏」が担当を引き継いだとしていた。被害女性から編集部への連絡を受け、G氏は被害女性とのLINEグループで示談交渉に参加した。なお、G氏は「23年2月から小学館の従業員として採用された」という。「第三者委員会報告書に記載されている『G氏』は私です」成田氏は4日、自身のXアカウントを更新。「この度、山本章一氏に関わる件について、私の行動や発言、SNSでの投稿により、被害に遭われた方を深く傷つけ、多くの皆様にご不快な思いとご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。「第三者委員会報告書に記載されている『G氏』は私です」とした上で、本件をめぐる経緯を明かした。成田氏が山本氏の逮捕を知ったのは20年2月20日だったというが、「その時点で問題の重大性を正しく認識し事実関係を十分に確認するべきだったにもかかわらず、私はそれを怠り、行われていたことの詳細を把握しないでおりました」。山本氏からの説明は受けたものの、「問題の実態や被害に遭われた方の存在に真摯に向き合おうとしていませんでした」とし、「刑事罰において『児童ポルノ製造』に当たってしまった以外は罪に問われなかったという説明を受け、個人の話に踏み込むべきではないと思ってしまい、意識的に情報から離れてるところもありました」と振り返った。LINEでの示談交渉への参加については「山本氏から緊急の電話」を受けて決めたものだったとした上で、「私は法的な専門知識を持つ立場ではありませんでしたが、関わる以上はまず状況を正しく把握するべきでした」「問題の本質に向き合おうとせず、自らの取るべき行動を見誤っていました」とした。「自分の判断の浅はかさと責任の重さを強く痛感」さらに、「問題を十分に把握しないまま山本氏との仕事や交流を継続し、その様子をSNSで発信していたことも不適切でした」とした成田氏。「作品づくりを優先するあまり、作家本人の問題や、その先にいる被害者の方への配慮が欠けていました」とし、調査のために残していた山本氏に関わるSNSの投稿について、順次削除するとした。「フリーランス編集者として、作家さんの担当を与えられたら作品を作るものだという意識のみで動いてしまっておりました。PN(編注:ペンネーム)の変更についてもそこまで考えずに通してしまいました」とし、作画担当の鶴吉繪理氏をはじめとする関係者らにも謝罪した。「私は、本来守るべきであった『作家さんが安心して創作できる環境』と『読者さんが安心して作品を楽しめる環境』を見失っていました。今回の件を通じて、自分の判断の浅はかさと責任の重さを強く痛感しています」とし、謝罪した。投稿を見た人からは、事件中にフリー編集者から小学館正社員に採用されたことを疑問視する声も出ている。
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