出前館は赤字続きもロケットナウが急成長でUber Eatsを追う フードデリバリー8240億円市場で壮絶な削り合い

「店と同じ価格」「送料無料」で誰が配達員の報酬を負担するのか

   フードデリバリーは加盟店からの手数料や利用者が払う配送料、サービス料などが収入になる一方、料理を運ぶたびに配達員への報酬が発生する。さらに利用者を囲い込むため、広告やクーポンにも費用がかかる。

   そこへ猛烈な価格競争を持ち込んだのがロケットナウだ。25年4月に日本で本格展開を始めた当初から、配送料とサービス料を0円に設定。現在は対象店で商品も「お店と同一価格」としている。

   他社も黙ってはいられない。Uber Eatsは26年3月、全国約1万8000店で「お店と同一価格」を導入。出前館は同年8月に「お店と同一価格」の対象が約2万5000店に達し、送料無料も組み合わせている。

   利用者にとってはうれしい競争だ。だが、「商品は店頭と同一価格、送料はゼロ」でも、当然ながら配達員への報酬がなくなるわけではない。出前館は自社が送料を負担していると明記しているが、顧客を増やすための「損して得取れ」にも限界がある。

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