出前館は26年8月期の営業損益予想も下方修正
苦しさが数字にはっきり表れているのが出前館だ。25年9月~26年5月期の売上高は、前年同期比6.2%減となる282億9000万円、営業損益は63億7000万円の赤字。前年同期の30億7500万円から赤字が倍以上に膨らんだ。26年8月期の営業損益予想も79億円の赤字へと下方修正しており、ここ数年にわたり赤字続きとなっている。
対照的にUber Eatsは、日本事業で23~25年の3年連続黒字を達成したと公表。26年1月には、過去最高の売り上げを記録したという。ただし詳しい数字は明らかにしていない。
なぜ差がついたのか。Uber Eatsは全国に12万の加盟店、10万人の配達パートナーを抱える。注文と配達員が多い地域ほどマッチングしやすくなり、一つの配送網を効率よく回せる。さらに食事だけでなく、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの食料品・日用品の配達にも領域を広げてきた。
一方の出前館は、26年8月期通期連結業績予想について、オーダー数やGMV(流通取引総額)が期初想定より下回る見込みだ。そうした苦境の中、「お店と同一価格」や送料無料などで利用者を呼び戻そうとしている。しかし、オーダーを増やすためにお得感を高めれば、今度は採算が厳しくなる。このジレンマから抜け出せていない。