出前館は赤字続きもロケットナウが急成長でUber Eatsを追う フードデリバリー8240億円市場で壮絶な削り合い

業界の疲弊→オワコン化の恐れも...最後に立っているのは何社か

   そこへ割って入ったロケットナウの強みは、何より親会社の資金力だ。Coupangの25年売上高は約5兆3600億円。目先の損得抜きで、巨額の投資を続けられる体力がある。

   フードデリバリーで一定のシェアと配達網を押さえれば、将来的には料理以外の日用品なども素早く届ける全般的な配送サービスの基盤になり得る。そうなれば、コンビニやネットスーパーなどの市場にも参入することができる。現時点では、あくまで可能性の話だが、そこに狙いがあるなら赤字覚悟の巨額投資も納得できるだろう。

   今後のフードデリバリー市場は、Uber Eats、出前館、ロケットナウの3社が中心となるとみられる。だが、3強で安定するとは限らない。お店と同一価格や送料無料のサービス競争が続けば、資金力の差が各社の生き残りを左右する「消耗戦」となる。そうなれば生き残った企業も疲弊し、サービスの質の維持が難しくなり、利用者離れを引き起こして「オワコン」化していく恐れもある。

   8240億円まで膨らんだ市場で起きているのは、もはや参入競争ではなく生存競争だ。死屍累々(ししるいるい)の末に、最後まで立っているのはどの企業なのだろうか。

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