36万円超「iPhone Duo」は誰が買う? 折りたたみスマホはシェア1%台、Appleでも失敗なら「オワコン」か

「Appleなら必ず売れる」とは限らない

   Appleの参入が折りたたみスマホの定着につながるとも限らない。例えば20年に登場したiPhoneの小型モデル「iPhone 12 mini」は売り上げが振るわず、翌年にも「13 mini」が投入されたものの、22年の「iPhone 14」シリーズでminiは姿を消した。コアな支持層はいたものの、小型モデルは市場として実らなかった。

   折りたたみスマホの歴史にも象徴的な出来事がある。18年末に世界初の折りたたみスマホ「FlexPai」を発売した中国のRoyole(ロヨル)は、その後経営が行き詰まり、24年に破産を宣告された。ジャンルの先駆者ですら成功できなかった。

   Appleの参入は、折りたたみスマホ市場にとって最大級の追い風になるだろう。だが、36万円超という価格を払ってでも「折りたたみ式が欲しい」と、多くの消費者に思わせられるかどうか。

   もし「iPhone Duo」の売り上げが低調となれば、「折りたたみスマホは一部のコアユーザー向け」というイメージが固定され、市場に致命的なブレーキをかける危険性もある。今回のApple参入の成否は、折りたたみスマホが本格的に普及するのか、それとも「オワコン」化へ向かうのかを占う分水嶺になりそうだ。

1 2 3
姉妹サイト