はま寿司は一皿110円の安さ、スシローは満足感で客数増
ライバルは好調だ。スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESの2026年9月期第3四半期決算では、国内スシロー事業の売上収益が前年同期比10.7%増の2169億3200万円、セグメント利益は12.4%増の171億6800万円となった。月次情報によると、8月の既存店売上高が9.6%増、客数が2.7%増、客単価が6.7%増と客足も堅調だ。
はま寿司は、ゼンショーホールディングスの「グローバルはま寿司」事業が27年3月期第1四半期に売上高32.2%増の935億1500万円、営業利益70.4%増の88億800万円と絶好調。月次情報によると、国内既存店の4~8月累計も売上高8.3%増、客数1.7%増、客単価6.5%増だ。
各社で決算期は異なるが、くら寿司だけ利益を大きく落としている状況だ。
違いは価格や商品にも表れている。はま寿司では、物価高の現在もサーモンやえび、軍艦など多くの商品を「一皿税込み110円」で販売し、9月には「厳選まぐろ中とろ」も期間限定で110円にした。スシローは7月、「厳選まぐろ赤身」を120円から150円へ引き上げるなど一部商品を値上げ。その一方で、「大切りサーモン」などのボリューミーなネタや期間限定商品などを投入し、満足感を高めている。
安さで選ばれるはま寿司と、値上げしても満足感で「多少高くても行きたい」と思わせるスシロー。それぞれの強みが分かりやすい。
くら寿司も9月4日から最低価格を110円に引き下げ、計37品目を110円とした。ただ、サーモンや生えびなど33品目は115円から120円に値上げしている。「安くなった」と感じにくく、かといってスシローのように商品価値を大きく押し出しているわけでもない。結果として「どっちつかず」になり、消費者へのアピールが弱まっている印象だ。