俳優の高知東生(のぼる)さん(61)と、「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子氏(62)によるYouTubeチャンネル「たかりこチャンネル」に、アイドルグループ「KAT-TUN」元メンバーの田中聖(こうき)さん(40)が登場。自身と薬物について赤裸々に語った。
「いつでもやめれるし」「この一回でやめるし」
田中さんは2013年、当時所属していた旧ジャニーズ事務所から「度重なるルール違反行為」を理由に契約を解除された。
14年11月から、ロックバンド「INKT」(インク)として活動していたが、17年5月に大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕され、活動を休止した。同年11月に音楽活動再開を発表したが、22年2月には覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。23年12月に懲役2年8月の実刑判決が確定し、26年2月に出所した。
「たかりこチャンネル」で10月22日に公開された動画に登場した田中さん。薬物に手を出したきっかけを聞かれると、
「音楽の世界でやってるんで、使ってる人もいるはいるので、自分の中でそこの規範意識みたいなのが、ハードルが少し下がっちゃってた部分はあると思う」
と明かした。
KAT-TUN所属時代は「一切そういうのを受け付けなかったし、周りにやってる人がいたら、ぶん殴って『俺に近付くな』って言ってたぐらいだった」という。
しかし旧ジャニーズ事務所を退所後に入った事務所で、「月4~5万くらいしか給料ももらえず、パワハラもとんでもない状態」になった。その事務所を辞める際に
「4桁万円の借金を負ってしまって」
返済のため、「3年ぐらい1日も休まず、毎日20時間ぐらい仕事をして、毎日何かの締切に追われてるみたいな状態」になり、「仕事をするために」薬物に手を出してしまったと語った。
薬物を使っている時は「こんなことしちゃいけない」「自分が一番嫌いだった人間になっちゃってる」と感じていたが、「でも、これなきゃ仕事間に合わない」「いつでもやめれるし」「この一回でやめるし」と思いながら、依存してしまっていたという。
「どこか自傷行為的なところだったのもある」
一回目の逮捕の後、田中紀子氏や高知さんらのグループと繋がりができ、これから頑張っていこうと前向きな姿勢になっていたという。
しかし、逮捕によって「全部が見えなくなっちゃった」「自分にできることをしてはいるけど、その先が自分の中で見えてなかったというか、もう真っ暗だった」。再び薬物に手を出したのは「どこか自傷行為的なところだったのもあると思います」と振り返った。
田中さんは5人兄弟の次男で、家族仲がいいことで知られている。「家族のサポートとか、家族が見捨てないでいてくれたのは、自分の中でめちゃくちゃでかいこと」としつつ、「家族は依存症を知ってる人たちではないので、相談をどうしていいだろうっていう部分も出てくる」と打ち明けた。
現在は音楽活動を再開している田中さん。薬物で逮捕されたことは「ちゃんと受け止めて背負わなきゃいけないものだと思ってる」として、「しっかり表に出すことで救える人もいると思うし、俺が今後やっていく一番の意味だと思ってる」と語った。
コメント欄には「田中聖さんのお話を聞いて、礼儀正しいお人柄が伝わってきました。これまでの経験を生かし、一人でも多くの依存症に苦しむ方を救っていただきたいです」「今までのことをなかったことではなく、きちんと向き合われてる姿に感動しました。これからの聖さんの活躍、応援してします!!」などと書き込まれている。