玉川徹氏にまた舌禍...それでもなぜテレ朝は起用を続けるのか 元テレビマンが読み解く「制作現場の事情」

今のテレビ業界は「お金がない、時間がない、人手が足りない」

   社長会見の発言のように、テレビ朝日は玉川氏への対応を「厳重注意」にとどめている。なぜ同局は玉川氏を起用し続けるのか。

   影山氏は、玉川氏本人を含め玉川氏のようなコメンテーターを起用する制作現場の事情をつぎのように話す。

「お金がない、時間がない、人手が足りない、というのが今のテレビ業界ですから。そのときに、とりあえずの場を持たせ、番組を賑わせるコメンテーターが1人や2人いれば、番組が成立する。一定の数字も読める。作り手がもっと汗をかかなきゃいけないところを、こうしたコメンテーターに依存しているところがあると思います」

   影山氏によれば、テレビは約70年の歴史を通じ、多少の批判を受けても話題性や視聴率を優先する姿勢を取り続けてきた。しかし社会が成熟し、オールドメディアに対する批判も高まる中、従来の姿勢を続けてよいのか、と影山氏は疑問を呈した。

   数字を取ることと視聴者に支持されることが同じではないことは、テレビマンも気付いている。そして、現場の力が落ちたわけではなく、本当に面白い番組を作りたいと思い、危機感も持っているという。一方、上層部はコスパやタイパを最優先してしまうため、現場の思いと乖離してしまっていると指摘する。

   影山氏は「そろそろ本当に作りたい形で作ろう」と呼びかける。「視聴者を言い訳にしないで、しっかりと頭を使って、体を使って、汗かいて、番組作りに臨んでほしいなと思います」とした。

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