「できる人」に仕事を集める上司が組織を弱くするのはなぜ 優秀な社員の「頑張り」に頼りすぎていませんか

見えにくい「周囲を支える仕事」を確認する

   では、管理職は何から始めればよいのでしょうか。

   まずは、担当表に載っている業務と、実際に行っている仕事の差を確認することです。

   正式な担当業務は把握していても、周囲からの細かな相談や、会議前の根回し、資料の手直しまで見えているとは限りません。こうした仕事を引き受ける人がいるから、職場は円滑に動きます。しかし、その貢献は成果物の名義にも、実績の数字にも残りにくいものです。

   面談では「忙しいですか?」と聞くだけでは不十分でしょう。「この1週間、誰のどんな仕事を手伝いましたか」「予定していた仕事を後回しにしたのは、どのようなときですか」と、具体的な行動を尋ねてみてください。

   そこで見つかった仕事を、すべて本人の工夫で吸収させないことです。必要な仕事なら、正式な役割として位置づけ、時間や目標を調整する。別の人が担える仕事なら、担当を見直す。そもそも必要性が低ければ、減らすことも考えるべきです。

   見えにくい貢献に気づく目的は、「助かっているよ」と感謝を伝えて終えることではありません。仕事の配分と評価を変えるためです。

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