2024年 4月 25日 (木)

生の鶏肉食べたら幻視が...
  「カンピロバクター」が起こした恐ろしい病気

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   【ザ!世界仰天ニュース】(日本テレビ系)2017年10月17日放送
「命が危ない!あの恐怖&食材の真実に迫る!秋の4時間スペシャル」

   近年ニュースなどでたまに耳にするようになった「カンピロバクター」。「食中毒を起こす細菌で、生の鶏肉を食べると危ない」くらいの知識ならあるという人も増えているだろう。

   そんなカンピロバクター、食中毒だけでなく、後遺症が現れる恐ろしい病気を引き起こすおそれがある。

自律神経を攻撃し命をおびやかす

   東京都で一人暮らしをしている50代男性は、2014年12月、突然体に異変が現れた。

   夜に歯を磨こうとした時、指に力が入らず、水が入ったコップが持ち上げられない。疲れだと思い、そのまま眠りについた。

   翌朝目覚めると、両手足に力が入らない。何とかベッドから起き上がって救急車を呼んだが、電話している間にもどんどん力が入らなくなっていった。

   大阪府の40代男性は、2015年8月の朝、職場について間もなく手が冷たくしびれていると感じた。足もしびれてきて、さらに時間が経つと倦怠感に襲われ、キーボードも上手く打てなくなった。その日は会社を早退した。

   翌朝、目覚めると手にも足にも力が入らない。妻が半ば強引に病院へ連れて行った。

   二人を襲ったのは、「ギラン・バレー症候群」だった。

   主に筋肉を動かす運動神経が攻撃され、手足に力が入らなくなる、腱反射がなくなる、免疫に悪影響を及ぼす神経疾患だ。

   年間10万人に1~2人の割合で発症し、細菌やウイルスによる感染が主な原因だ。

   ギラン・バレー症候群を引き起こす細菌で最も多いのが「カンピロバクター」だ。

   通常、人は細菌やウイルスに感染すると、体内に抗体ができる。抗体は細菌やウイルスと結合し、攻撃したりある細胞に食われやすくしたりして細菌・ウイルスを消滅させる。

   カンピロバクターの一部には末梢神経の表面と同じ構造が存在し、細菌を攻撃するはずの抗体が誤って末梢神経を攻撃してしまい、ギラン・バレー症候群が発症する。

   血圧や脈拍をコントロールする自律神経を攻撃するので命をおびやかす危険もある。日本での死亡率は1%強だ。

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