役所のウィキペディア書き込みは「待ち時間」のせい?

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   「どこ」というのは伏せますが、ある中央官庁の人と話したときのことです。

   「役所の仕事や残業には、意外と待ち時間が多いんですよ。特に国会期間中や役所のトップの会見があるときなど、担当となる部署はもちろん、関係がありそうな部署の人間も待機を命じられるんです」

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「待ち時間」の息抜きにネット閲覧

   国会での議員の質問は、2日前までに通告されるよう取り決めがあるそうです。限られた会期中に効率良く審議をする、質問への言い逃れをさせない、という理由があるのだとか。

   ところが、前日の夜半や土日に通告してくるケースも普通にあるといいます。

「そうなると、質問内容がわかるまで残って待たなければなりません。また、質問に対する答弁を作成した後もそのチェックがありますから、OKが出るまでまたもや待つことになります」

   待ち時間とはいえ、資料の作成などの指示がいつくるかわからないため、席を外すわけにもいきません。

「食事は弁当で済ませ、いつくるとも知れない仕事の指示を待つ間、勉強をしたりもしますが、どんな質問がくるか予想もできず、本当に何もできない時もあるんです。そうした時間には、息抜きとしてネットの閲覧をする人がやはり多いですね」

   昨年、問題となったウィキペディアへの書き込みも、こうした待ち時間に行われたのではないか、と推測しているそうです。

ネットオークションに手を出す者も

   よくあるのは、ニュースサイトや専門的なブログをチェックしたり、趣味や興味のある分野のサイトを見ること。

「ただ、そうしたなかにも、ネットオークションをやっていたヤツがいた、なんて話も聞きました。ウィキペディア騒動以降、厳しく言われるようになったので、さすがに最近はそんな大胆なことをやれる空気ではありませんが……」

   空き時間、待ち時間の職場でのネット閲覧が息抜きなのか、サボりなのか、何なのか。みなさんの職場ではどうでしょうか。

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。TBSラジオ「アクセス」 毎週木曜担当。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社刊)「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文芸春秋社 刊)など。
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