2024年 4月 26日 (金)

外資系エリートは「東大卒」ばかりって本当?

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学歴主義の例外「金儲けの達人」

   とはいえ学歴主義の例外ももちろんあります。どこの外資系にも必ずいるのが、とにかく金儲けが上手く、その実績を引っさげて外資系を渡り歩く連中です。いわゆる「やり手」です。彼らについては典型的なコースというのも特にないのですが、中の上クラスの私大からノンバンクやメーカーの財務部などにはいり、そこから流れ流れて外資系金融へ、というのが良くあるパターンです。

   ひと言でいうと彼らは「金儲けの達人」です。英語が特段上手なわけでも、高等数学がわかるわけでもないのですが、カネのにおいを嗅ぎつけるのに敏。加えて行動力があり、押しが強く、世渡り上手。取引の中身の難しいところは「東大出の皆さんにお任せして」自らは「商売のネタを探し、ディールのとりまとめに徹する」というわけです。

   こういう人は実績があるので、外資系では重宝されます。学歴云々で差別されることはありませんし、目の飛び出るほどの高収入を得る場合も少なくありません。しかし性格的にアクが強かったり、コンプライアンスを無視しがちだったりする例も少なくなく、社内でいざこざを起こすことも結構あるようです。結果としてなかなか一箇所に長くとどまれず、いくつかの職場を転々とする人が多い気がします(一概には言えませんが)。

   外資系で学歴が決定的に重要か、というと「そうではない」と答えるしかありません。学歴ではなく自分のユニークな資質を最大限に発揮できる力こそが外資マン(ウーマン)に必要とされているのではないでしょうか。

益村誠一郎

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益村誠一郎
大学卒業後、大手都市銀行に勤務した後、外資系金融機関に転職。数社で勤務をしたあと、現在はある投資ファンドに所属。外資系企業での豊富な経験と幅広い人脈に裏打ちされた「外資系の実態分析」には説得力がある。
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