2024年 4月 30日 (火)

「明日の朝までに10案」って・・・もう夜ですよ!?

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Q:フリーランスのWEBデザイナーをしています。制作会社の下請けをしているのですが、休日や夜中でも電話がバンバンかかってくるので困っています。いくらフリーでも、もっと人間らしい生活がしたいです…。

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「無理な納期」は断った方が信用を失わずに済む

A:フリーランスは指示系統の末端に位置することが多いので、突発的な仕事が舞い込みやすいですよね。遅い時間になればなるほど、やりとりが活発化。アレは一体何なんでしょう。特に夜が更けてからの電話には、ロクなものはありません。

断りきれず徹夜で仕上げるハメに・・・
断りきれず徹夜で仕上げるハメに・・・

   その日も夜でした。長い付き合いのプロダクションAさんから突然の電話。クライアントの新商品プロモーションの企画相談です。そのうち、話が具体的なオリエン(案件の説明)に。

   「新商品のコンセプトと連動したテレビ番組の企画を考えて」というお題でしたが、納期の不安がよぎります。経験上、日を改めずに最初の電話でオリエンを済まされるケースは、たいていトンデモなく急な案件だから…。

   その瞬間、まるで察知したかのように「急ぎで悪いけど、明日の朝イチで出せる? できれば10案ぐらい」と驚きの納期を告げるAさん。できれば、ってことは最低10案という意味。

   時すでに午後8時、「明日の朝イチって…、急すぎません~?」という苦笑いが虚しくこだま。結局断りきれず引き受けてしまい、徹夜で仕上げるハメになりました。

   十分に練りきれない、間に合わせの企画で提出せざるを得ず、結果はもちろん不採用。無理なスケジュールを強行突破したプロダクションと私は、中途半端な仕事で信用を失い、その一夜は単なる徒労に終わってしまったのでした。

   徹夜までして誰も報われない…、こんな悲しいことって! それ以来、納期に無理がある場合には安請け合いしないことに決めました。

   フリーランスといえども、自分の生活を規則正しく守る権利はある。クライアントに対しても、納得いくクオリティを提供する義務がある。そして、そのために時間の確保も必要ですよね。

   クオリティを下げないと不可能な納期や、自分の体を壊しかねないスケジュールは、事前にキッパリ断る勇気を持つこと。その方が結果的にクライアントの信頼を得ることになるので、長い目で見ればそれが正解だと思います。

フジモト&オオハシ

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元同僚の女性プランナー2人がフリーランスを経て、2006年に企画制作会社カピィを設立。「女性とライフスタイル」をテーマに、商品企画や販促ツールの制作、女性向けクルマ情報サイト「CarTime」の運営などを行っている。渋谷でフリーランス女性のランチ会を毎月開催、mixiのコミュニティ「フリーランスの女」に500人以上を集める。腕一本で仕事するユニークな女性たちのネットワークを駆使し、日々さまざまなプロジェクトに奔走中。
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