2024年 4月 27日 (土)

政治家秘書は「複数ケータイ」で選挙を回す

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「仕事用ケータイ」ではメールは受け付けない

   さらに、政治活動がピッチを上げると同時に、党や支持者、後援者からの連絡が引きもきらなくなります。

「党はともかく、支援者、後援者といえども一枚岩ではありません。なかには、グループどうしでガチで仲が悪いケースもあるんです。どちらのメンツも立てながら候補者の活動予定を組んでいくのは、本当に神経がすり減る作業ですよ(笑)」

   支援者、後援者用のケータイには、一日で50~60件の着信があることも。

「着歴からコールバックするときに、相手を間違えたりしないよう気をつかうだけでも疲れますね(笑)」

   こうした「仕事用」のケータイでは、メールは受けないようにしている、とAさん。メールを送ってこられても、50件以上もの通話をしているうちに後回しになったり、忘れてしまったりして意味がないからだそうです。

「確認が必要な書類は、メールではなくファクスや直接持ってきてもらうようにしています。で、こまめに動かなきゃならないとなると、候補者用、支援者・後援者用と、どうしても複数のケータイが必要になる」

もちろん、2つのケータイは着信音や着信バイブのパターンを変えて、どちらからかかってきたかすぐにわかるようにしてあります。

   プライベートのケータイは、もっぱら家族との連絡用。こちらは、よほどの緊急事態でない限り、メールで受けるようにしています。候補者のブログを代打ちするのも、プライベートのケータイを使うとか。

   政権選択が焦点となる「熱い」選挙戦の裏で、ケータイもホットに活躍しているようですね。

井上トシユキ

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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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