内定の無い4年生へ 「中小企業」の「正社員」を狙え!

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   10月に入って大学3年生向けのセミナーなどがスタートしたが、まだ内定のとれていない4年生も少なからずいるようだ。3年はまだ先が長いからよしとして、とりあえず瀬戸際に立つ4年生向けのアドバイスをしようと思う。

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行きたくない会社でも「正社員」なら入っておいて損はない

   まず、大前提だが、なんとしてでも正社員の内定を取っておくこと。新卒で正社員内定を取っているのといないのとでは、後々の選択肢の数が大きく変わってくる。というのも、将来転職する際に「正社員経験なし=書類選考×」と一律で不合格とする企業が少なくないからだ。特に大手はほぼ100%これである。なので、全然自分が行きたくないような会社でも、とりあえず入っておいて損はない。

   それから「第一志望に内定が取れなかったから留年する」という人も多いと思うが、これも注意が必要だ。いくら"新卒"といっても、年功序列である以上、企業は実年齢もしっかり見ている。一般的に、浪人と留年をあわせて2年までは問題ないが、3年目からは敬遠する企業が増える。

   さらに言えば、このハードルは需要と供給で上下する。90年代の氷河期、一部の人気企業は「現役新卒の方のみ」とアナウンスしていたこともあるほどだ。年齢で差別することは禁じられているから公言はしないものの、今も水面下で同じことをやっている企業は存在する。ということで、個人的に2年以上の足踏みはおススメしない(経済状況的にも、来年は今年より良くなっているという保証は無い)。

それほど規模の大きくない「大手グループの企業」は狙い目だ

   では具体的にどういった企業を回るべきか。これは以前述べたように、知名度の無い企業、とりわけ中小企業を狙うといい。個人的には、大手のグループ企業、中でも大手の名前を冠していて、でもそれほど規模の大きくない会社がおススメだ。

   こういった会社は、労働組合が共通の場合が多く、その場合は中小とは言え、処遇は大手とほぼ同じである。また賃金規則は違っていても、本体からの出向者が多数在籍しているような企業であれば、そう待遇に差は無いはずだ(差が大きければ子会社の生え抜きはやってられなくなるため)。

   というような穴場にもかかわらず、いかんせん知名度も採用予算も無いので、意外と年末まで枠が残っていたりする。今からでも回ってみる価値はあるはずだ。

城 繁幸

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人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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