法律相談サイトの「弁護士ドットコム」が、ビジネスパーソン向けに「社内いじめチェッカー」をリリースした。30の質問に答えると、回答者がどのくらい社内でいじめられているのか、いじめに加担しているのかを、危険度とともに判定するサービスだ。PCまたはモバイルから利用できる。「どんな違法行為に当たるか」の解説つき「他の社員のデスクにあるお菓子をこっそり食べているか」というチェック項目も社内いじめを「しているか」度チェックを選択すると、「靴やバッグなどを隠したことがある」「ミスをしていないにもかかわらず、同僚の虚偽のミスをでっち上げた」「基本的に仕事が面白くないので、気分転換のためにトイレに行くことが多い」などの質問項目が表示される。「されている」度の場合は、逆に「靴やバッグなどを隠されたことがある」「虚偽のミスをでっち上げられたことがある」という表示になる。これらの項目は、「弁護士ドットコム」の会員から寄せられた7万件を超える相談から、よく寄せられるものをピックアップしたのだという。ただし、直ちにいじめや違法行為に当たらない項目も混ざっている。ネット上には、「この程度は常識で判断できるだろ」「中学生かよ」といったツッコミも見られる。確かに、「ツイッターでフォローしていた同僚に知らない間にリムーブ(フォロー外し)された」という行為を、いじめと捉えるのは神経質すぎるかもしれない。一方で、「(いじめている方は)案外自覚なかったりするんだよ」「冗談のつもりじゃすまないんだ」という指摘もある。「社内いじめチェッカー」のモバイルサイトでは、診断結果を基に、どのような行為が違法とみなされるかをアドバイス。たとえば虚偽のミスをでっちあげた場合、「偽計業務妨害罪にあたる可能性」があるという。正しく理解している人は多くないだろう。違法行為の可能性があるいじめを受けた場合、同社が運営する無料のQ&Aコーナー「みんなの法律相談」や有料の「インターネット法律相談」を利用して、弁護士などからアドバイスを受けることができる。弁護士ドットコムでは、このほか「セクハラチェッカー」や「パワハラチェッカー」「プチ犯罪チェッカー」など6つのかんたん法律チェッカーをすでにリリースしている。
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