2018年 12月 12日 (水)

転職した営業マンが成功する「レバレッジ営業術」

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   華やかな業績をあげていた人が、転職後になかなか成果をあげられず、退職に追い込まれることは少なくありません。採用コストが回収できなかった会社側も、「こんなことならポテンシャル重視で未経験者を育てた方がよかった」と不満が残ります。

   特に大手で優良なネットワークを築いていた人が、中堅、中小企業に転職して即成果を求められるときに起こりうることですが、こういうケースには共通する原因があり、これを避ければ期待どおり、いやそれ以上の成果を上げてもらうことは可能なのです。

普通の「知人営業」では限界が早い

「搾り取られて終わり」にならないために
「搾り取られて終わり」にならないために

   いまから10年ほど前、金融業界にリストラの嵐が吹き荒れたことがありました。早期退職制度を使って、多くの仲間たちが他社に転職していきました。

   外資系保険会社に転職したAさんに、転職後1年ほどして街でバッタリ出会いました。彼はすでに会社を辞め、新たな職を探しているところでした。「やっぱりきつかったですか」と聞くと、Aさんは事情を明かしてくれました。

「会社は銀行での手腕を買ってくれたように見えたけど、いざ入社が決まったら手のひらを返したように、『中途入社には、ウチの既存の取引先には訪問させない』『とにかく自前のネットワークですぐに新規契約を獲得してこい』って言い出してね。結局、僕の手持ちの『知人営業』を期待していたってわけ。それでしばらく親戚や友人、元同僚でなんとかしのいだけど、持ち玉が尽きてジ・エンドというわけ」

   会社側も、それなりの条件で引きぬいたわけですから、甘い期待をしたのでしょうが、業界ごとに商品も営業のスタイルも違います。新しい商品向けのネットワークの再構築も、一朝一夕ではできません。

   こんな条件ではいくら優秀な営業マンであっても、成果を上げ続けられる人は少ないでしょう。他の業界に転職する人は、手かせ足かせをつけられたまま過剰な責任を担わされることに警戒すべきです。

   一方で、「知人営業」を手がかりに成功を続けている人も中にはいます。Aさんとは別の外資系保険会社に転職したBさんは、勤続6年目を迎えました。継続した好成績が認められ、営業部門の推進責任者を任されています。中途採用からの大抜擢です。

   Aさんの事情を話し、実績を上げ続けた保険営業の極意を尋ねる私に対して、Bさんはいとも簡単にこう話してくれました。

「難しいことは、何もしていないよ。工夫があるとすれば『テコ営業』かな」
大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。執筆にあたり若手ビジネスマンを中心に仕事中の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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