ツイッターのアカウント 転職すると使えなくなるのか?

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   仕事で使っていたツイッターのアカウントを退職後も使っていたら、会社から訴えられた。請求された損害賠償額は34万ドル、2600万円あまり――。米国で起きたトラブルが、日本のネットユーザーの注目を集めている。

   38歳の元社員が使っていたアカウントのフォロワー数は、約1万7000。会社側は「フォロワーは顧客リスト。企業秘密の横領に当たる」と主張し、フォロワー1人につき月2.5ドル、8か月分の被害を訴えたという。

業務時間中に使っていたのは確かだが

会社は社名入りアカウントで情報管理すべきなのか(画像はnoahkravitz氏の投稿より)
会社は社名入りアカウントで情報管理すべきなのか(画像はnoahkravitz氏の投稿より)

   この争いには、ネットユーザーから双方に対して賛否の意見が出ている。ある転職経験者は、会社の言い分が認められれば「転職するたびに、いちいちアカウント削除するの?ありえない」と、元社員を擁護する。

   「フォロワーが定着したのは、社員の魅力が大きいのでは」という意見も根強い。フォロワーは公開されて誰でも見られるものだから、そもそも「企業秘密ではない」として会社の主張は筋が通っていないと批判する人もいた。

   一方、「仕事で使ったアカウントを(退職後に私用で)持ち出すのは問題あるだろ」という意見もある。元社員は在職中、業務として勤務時間中に書き込みを行っており、その内容も社で配信する記事や動画に関連したものだった。

   そのようにして継続的に集めたフォロワーは、会社の「顧客資産」であり、元社員は「自社サイトを勝手に持って行ったのと同じ」というわけだ。

「会社の仕事に価値があるから沢山のフォロワーが集まっただけ」

という厳しい意見もあった。

   フォロワーが集まったのは、社員のおかげか、会社のおかげなのか…。これを明確に切り分けることは難しいだろう。最終的には「6対4で会社のおかげが多い」といった微妙なものになるのかもしれない。

円満退社なら目をつぶってもらえた?

   問題のこじれ方には、アカウント名の微妙さも関係している。仮にアカウントが会社名の「Phonedog」であったり、「Phonedog_PR」といった部署名を掲げていれば、個人が持ち出すことは許されなかっただろう。

   しかし今回の場合は、「Phonedog_Noah」という個人名を混ぜているところが判断を難しくしている。

   元社員は現在、フォロワーなどはそのままに、本名を用いた「noahkravitz」というアカウント名に切り替えているが、最初から会社の名前が入っていなければ、会社の肩を持つ意見はずっと少なかったに違いない。

   いやいや、どちらの言い分も間違ってはおらず、結局は元社員が円満退社に持ち込んでいれば、この程度は目をつぶってもらえたはずだ、という人もいる。実際、ニューヨークタイムズ紙は、「自分が会社サイトの広告収入や、ブロガーとしての未払賃金の支払いを求めたことへの報復だ」という元社員のコメントを掲載しており、背景に別のトラブルがあったことをうかがわせる。

   米国の裁判所がどう判断するか注目されるところだが、この騒動の影響もあってか、元社員のフォロワーは現在2万4000あまりと、退職前より4割以上も数を伸ばしている。

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