副都心を見渡す絶好の眺望 東京オペラシティに「社員食堂」があった

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   コンサートホール、アートギャラリーなど芸術系のスペースで知られる、東京・西新宿の東京オペラシティ。54階建ての高層ビルには、実は多くの会社がオフィスを構えており、アップルやP&G、日本ケロッグなどの社員およそ1万人が働いている。

   ビル内には普通の飲食店もあるが、オフィスで働く人が利用できる「社員食堂」があり、1日に1500人程度がランチを食べているという。一般の利用者も食事ができると聞き、男性味見役の20代会社員Aさんとともに訪れてみた。

700円台で和洋中から選べるカフェテリア方式

ボリュームたっぷりの「煮豚と野菜の白湯煮」
ボリュームたっぷりの「煮豚と野菜の白湯煮」

   18階の社員食堂は、セルフサービスのカフェテリア。和食の「百跳」、洋食の「Green's cafe」、中華の「上海キッチン」、カレーやおかゆなどの「イーストキャラバン」の 4つの店舗が入っている。その日の気分で和洋中から選べる、といった感じだ。

   私たちは「百跳」の和食を試してみることにした。カウンターで食事のトレイを受け取ったら、レジで現金精算。メニューはどれも700円台と手頃なのがうれしい。サラダや小鉢など120円程度のオプションメニューも追加できる。

   私が選んだ「煮豚と野菜の白湯煮」は、人参と大根のやさしい味わいがおいしい。豚肉といっしょに煮込んでいるので、汁にほどよいコクがあり、つい最後まで飲んでしまった。

   Aさんの「鮭のちゃんちゃん焼き」にも、ブロッコリーなどの野菜がたっぷり入っていて、春らしい色合いがきれいだ。定食メニューについている小鉢は、キャベツと小松菜がメインのゆで野菜。青山勤務で一人暮らしのAさんは、

「僕の会社にはこういった食堂がないし、会社の周りの店のランチは平均単価が1000円。700円で毎日色んなメニューを選べて、しかも野菜がもりもり摂れるって本当にうらやましいなぁ」

と満喫した様子だった。

   入店した午後1時すぎでも、およそ110の座席はほとんど埋まっており、人気のほどがうかがえる。副都心を見渡せるすばらしい眺望も魅力だ。新宿高層ビル群に代々木公園、さらには東京タワーや六本木ヒルズも見える。晴れた日には富士山も拝める。

野菜多めの日替わりメニューで健康にも配慮

日光が差し込む食堂は気分転換にもぴったり
日光が差し込む食堂は気分転換にもぴったり

   この「社員食堂」を運営しているのは、オペラシティ内にオフィスを置くGREEN HOUSE。総支配人の渡部さんによると、メニューは定番と日替わりを組み合わせ、日替わりは3週間単位で変えるなど、毎日来ても飽きない工夫をしているそうだ。

「実は当社は、元々は学校給食を作っていたので、毎日異なるメニューを提供するノウハウがあるのです。日替わりメニューを意識しており、お客さまには楽しんでいただけているのではないでしょうか」

   ビル内で働く人が毎日食べることを意識して、平均単価を抑えつつ、健康への配慮も重視している。「健康日本21」で推奨されている野菜摂取量「1日350g以上、うち緑黄色野菜を120g以上」のおよそ半分を、ランチタイムだけで摂れるように意識している。

「外食は野菜不足になりがちですが、野菜をしっかり摂ってもらい、バランスの良い食事をしてもらうことを意識しています。人の身体は、食べたものでできているのですからね」

   営業は午前11時から午後2時まで。普段は12時10分ころから混み始め、13時を過ぎるとやや落ち着いてくるそうだ。東京オペラシティ以外で働く人も利用できるので、最近野菜が足りてないなという人は、ピークタイムを少し外して訪れてみては。

池田園子

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