クレジットカードの支払いが1社遅れると、他のカードも使えなくなる
2012.03.28 11:50
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まことしやかに噂される「ブラックリスト」の真相
信用情報機関は、元々は個人向け融資をしている会社が自助的に寄り集まり、信販会社や消費者金融、銀行など業界ごとに作られていました。
このため、情報もバラバラに管理されており、以前はカード会社で長期延滞をしても、消費者金融や銀行ではお金が借りられることもありました。
しかしいまでは、各社は借入金額や過去の延滞の有無といった顧客情報を共有しているので、そういったことはできなくなりました。改正貸金業法の指定機関制度で、各機関は情報をきちんと管理し、過剰貸付を防ぐ役割を担うことになったのです。
よく、カードの支払いが遅れると「ブラックリスト」に載るなんて言われていますが、実際にはそのようなものは存在せず、お客さまのカルテのようなものに延滞の記録が残るというのが正しいのです。
信用情報はカードやキャッシングの審査だけでなく、住宅や車のローン、携帯電話の分割支払いを組む際にも参照されています。延滞情報は数年たてば消えますが、残念ながら信用情報の存在を知らず、若いうちに信用情報にキズをつけてしまうお客さまも結構いらっしゃいます。
20代でローンや分割支払いが組めないと、困ることも多いと思います。ぜひ知識をつけて信用情報を大切にしていただきたいと、遠くのコールセンターから願っています。(N本=えぬもと)