2024年 4月 19日 (金)

「サイボウズ式」が自社製品のPRを最優先しない理由を考える

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「ITを使ったコラボレーション」の第一人者を目指す?

   広告ビジネスモデルで運営するニュースサイトは、アクセス数が増えるごとに影響力が大きくなり、収入も増えていく。それと同じように、まずは多くのアクセスを集めれば、ゆくゆくはいろんなことができるのではないかという考え方だ。

   もうひとつ考えられるのは、サイボウズ社が自社のビジネス領域を「良質なコラボレーションを提供する会社」と定義しているために、自社製品のPRにとどまる必要がないと考えているということだ。

   ビジネスをするために、企業は資産である自社の技術ありきで考えがちである。しかしユーザーは、どんな技術を使っているかを問うことは稀だ。少なくとも、自分たちが望む形のサービスであるかの方が、ずっと重要である。

   ということは、サイボウズ社は「ITを使ったコラボレーションが、今どう変化してきているのか」について最も詳しくなっている必要があるし、それを知りたい人たちを集めて声に耳を傾ける必要があるわけだ。

   また、「ITを使ったコラボレーション」に関するノウハウを提供することで、チーム内の情報共有や交流の活性化に頭を悩ませている企業の担当者からの潜在的な好意を獲得する、という副産物もあるのかもしれない。

   あくまで仮説でしかないが、そう考えてみると、事業会社自身があたかもメディアのように、ある分野に関して客観的な取材を重ね、発信していく意味が分かるような気がする。(岡 徳之

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