2021年 9月 26日 (日)

メンタル休職者続出のウラに「健康マニア」の支店長の影

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社会保険労務士・野崎大輔の視点
人事との連携がトラブルを未然に防止する

   部下の不調を見過ごしたり、不調と分かっていながら業務量などを配慮しなかったり、逆にストレスを与えて退職に追い込む管理職もいる中で、この支店長は優しく良心的だと思います。ただし専門家でもない人の行動としてはやりすぎですし、その優しさにつけこんで休職制度を悪用する人が出れば会社の損害にもなります。トラブル防止のためにも会社として一定の対処ルールを決めておいた方がいいでしょう。

   初期段階では、(1)体調不良の社員は支店長に相談する、(2)支店長は人事に相談内容をきちんと報告する、(3)人事から本人へ連絡し状況を確認する、という流れにすべきです。休職や退職勧奨について支店長だけが判断するのは、行き違いの原因にもなりますし、現場の雰囲気に飲まれて部下が不調を正しく申告できない場合もあります。社内トラブルは初期段階での対応のまずさによるところが多いので、支店長の心遣いは評価しつつ、ルールを守ってもらうようにしましょう。

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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