2020年 1月 18日 (土)

上司の指導に不満の社員 「労基署にタレ込んでやる!」と興奮

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   大きな労働問題になっているパワハラ。しかし、実際にトラブルが起こったときに、どこに相談すればいいのか分からなくて困る。社内に相談窓口を作ればいいと言うが、中小企業では実現性が低いし、だいたいオーナー社長や幹部が「加害者」なら、どうすればいいのか。

   ある会社では、上司の要求が理不尽だと、部下が人事に飛び込んできた。担当者は傍観することもできず、上司と部下のどちらにつけばいいのか頭を抱えている。

反省文5回も書かされた。もう我慢の限界だ

――中小製造業の人事です。先日、顧客サービス部のAさんが相談にやってきました。「上司からパワーハラスメントを受けている」というのです。

   Aさんはここのところ、お客さまからクレームを受けることが多く、それを上司から繰り返し注意されていました。

「何かというと、すぐに『反省文を出せ! 改善策を出せ!』と言うんです。すでに5回は出しましたが、もう書くことなんてありません。だいたいクレームなんて一定の割合で出るんだし、商品や他部署のせいだったりするんです。変なお客に当たるのも運なんですから」

   Aさん自身は、お客さまから理不尽に怒鳴られて悔しい上に、上司からも責められて、すっかり頭に来ているようです。

「悪いのはお前だ、って繰り返し言うんですよ。もう自分が否定される毎日で、我慢の限界です。あの上司は自分では問題を解決せず、私の仕事の足を引っ張っているだけなんだから、パワハラとして処分してください」

   あまりの剣幕に、いちど人事で預からせてくれというと、「会社がやらないなら労基署に訴えますからね!」と息巻いて去っていきました。

   人事としては、業務命令に割り込むことに抵抗もありますし、まずは当人同士で話し合ってもらいたいと思います。しかし、傍観していると労基署なんかに訴えられては穏やかではありません。どう対処したらよいでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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