2024年 4月 25日 (木)

「尋常でない努力」で結果を出す人を、会社はホンネで評価していない

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前提条件を自分だけ変えて勝ってもしようがない

   組織の中の会社員は、同じ条件の中で戦って差が出るから、評価が公正になるわけです。しかし、一人だけ寝ないでやっている人がいたりすると、前提条件が違ってきてしまいます。こういう人は、結果が出ていても必ずしも尊敬されません。

   頑張りと逆方向、つまり尋常ではないラクな方法でも同じです。私の知人の男性で、実家がお金持ちで、父親が非常に人脈のある人がいます。その人は、同僚たちが見込み顧客を探して一生懸命アポイントを取っている時に、

「お父さん、今度、部品メーカーに行きたいんだけど」

と紹介を頼んで、仕事をバンバン取っていました。その彼が高い業績を上げてトップセールスで表彰されている時の周りの目は、何とも言えないものがあります。部署全体の士気も下がります。

   寝ないで仕事をする人も、ほかの人と前提条件を変えて勝つやり方をとっている点では、父親のコネを使う人と変わらず、反面教師になってしまいます。周りから「そこまでしてなりたくない」と思われるようなやり方をしないことが大事だと私は思います。

   理想は、他人と同じ前提条件の中で、よりよい方法を工夫して成果を上げることです。誰にも尊敬されない方法で勝ち得たものは、何の意味もありません。身体を壊し、自分の仕事が嫌いにならないためにも、せっかく頑張ったのに「会社からいつまでも評価されない人」にならないためにも、こういう視点は必要ではないでしょうか。(高城幸司)

※10月に本を3冊出しました。『「自分を売り込む力」のつくりかた 最高の結果を出す新しい営業の技術』(講談社)、『世界一戦略的な営業トーク』(日本文芸社)、『実務入門 改訂版 法人営業のすべてがわかる本』(日本能率協会マネジメントセンター)です。ぜひ手に取ってみてください。
高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
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