2019年 12月 15日 (日)

手鏡、姿見、カーブミラー… アニメ制作の現場が「鏡だらけ」のワケ

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机の後ろにカーブミラーを置いていた演出家

   ビジネスパーソンのお仕事でも、きっと複数の鏡でチェックした方がいいことがあるでしょう。自分の仕事が職場内でどう機能しているのか。それが会社全体の目標達成にどう貢献するかを考えることで、目の前の仕事のしかたが変わってきます。

   大学院のゼミでも、研究成果を立体的に捉えるために「ミクロ」と「ミディアム」「ロングでワイド」の3つの鏡が必要と言われました。身近な世界、想像できる世界、さらに予測するしかない世界という視点を併せ持つと、モノの見方に広さと深さが加わるということでしょう。

   そういえば同僚の演出家で、机に鏡を3つ以上持っていた男性がいました。彼は、机に手鏡とひげそり用の小さい鏡、床には姿見を置いていました。

   ここまではよくある風景なのですが、彼がユニークだったのは、自分の机の後ろの高いところに、交差点によくある「カーブミラー」を設置していたこと。

「僕が席にいるかどうか、遠くのスタッフからでも分かるようにしているのです」

とのことでしたが、逆に自分の席からもスタッフが近づいてくるのも分かるわけですね。本当の目的はそっちの方かもしれません。一鳥二石のアイデアですが、それにしても面白い発想でした。まさに鏡は使いようです。(数井浩子)

数井浩子(かずい・ひろこ)
アニメーター、演出家。『忍たま乱太郎』『ポケットモンスター』『らんま1/2』『ケロロ軍曹』をはじめ200作品以上のアニメの作画・演出・脚本などに携わる。『ふしぎ星の☆ふたご姫』ではキャラクターデザインを担当した。仕事のかたわら、東京大学大学院教育学研究科博士後期課程に在籍。専門は認知心理学
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