2019年 12月 11日 (水)

飲み会の翌朝は、課長が必ず遅刻してきます

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   管理職に昇格したと喜んでいたら、仕事の中身は変わらず、残業代だけが減ってしまった――。「7割は課長になれない」時代に狭き門を突破したと思ったら、実は「名ばかり管理職」だったという人も少なくないだろう。

   これに反発してか、ある会社では課長が飲み会の翌日に遅刻を繰り返している。会議の約束をすっぽかされた部下が課長にクレームを入れたところ、「管理職は労働時間に裁量がある」と反論されたと、人事に通報メールが届いたという。

「管理職は部署の成果で評価されるからいいんだ」

――コンサルティング会社の人事です。先日、コンサル部の若手から、A課長の仕事ぶりに関する通報をメールで受けました。仕事帰りに飲み会に行くと、翌日は必ず遅刻し、午後出社してくるのだそうです。

   普段は部下の面倒見もよく、仕事の指示も的確で評判ですが、なぜか酒がやめられず、飲んでいる最中に止めても全く耳を傾けません。

   酒癖が悪いわけではなく、淡々と飲んでいるので「今回は大丈夫かな」と思っていても、翌日には「やっぱ行けないわ」と電話が。もしかすると、解散後も一人で飲みに行っているのかもしれません。

「部長に相談しても、『這ってでも来いとは言えないだろ。急ぎの用があったら電話で指示をもらってくれ』と、真剣に取り合ってくれないんですよ」

   顧客へのプレゼンやあいさつ周りのときは、前の日からお酒を飲まないように気をつけているようですが、お客との新年会の翌日に社内会議を設定したときは、やっぱり欠席してしまいました。

   急な会議の欠席は問題だと本人に指摘したところ、こう反論されたといいます。

「悪いけど、仕事には優先順位をつけさせてもらっている。管理職はね、部署の成果で評価されているから、労働時間には裁量があるんだよ。だいたい残業代も支払われないのに、時給で働く一般社員と同じ働き方しかできないなら損じゃないか?」

   しかし他の管理職は、通常の始業時間に必ず出社し、残業代が出なくても必要に応じて出社しています。こういう勝手なやり方を許容していていいのでしょうか――

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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